内容説明
半島を形作る三国の平和がついに崩れ去る……。ソニンとイウォルが暮らす<沙維>は<巨山>に狙われ、<江南>も争いに巻き込まれる。平和を望む王女・王子たちは、密かに行動を起こし、平和を取り戻そうと動く。少女・ソニンが最終的に選んだ道は? ついに物語が完結する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yuki@おぐ
26
今の時代に十分通じる物がありました。人は変わらないのだと思う一方で こういう読み物を読んだ子供たちが「7割」にならない事を期待したい。 楽しいシリーズでした。スピンオフも出ているようなので 電子書籍化したら読みたい♪ 2016/07/30
ぐっち
22
本編最終巻!もっと恋愛方面てんこ盛りかと思ってましたが、いつも通り奥ゆかしかった。それでもイウォルが「一番あとまわしで」とソニンに頼んだところは、にやにやがとまりませんでした。三国の関係を今後も見守りたいような、ソニンの今後も知りたいような、もっともっと読んでいたいと思わせるラストでした。外伝も早く文庫で出してほしい。あとムサをもふりたい・・・。2016/05/04
絳楸蘭
20
1巻を読了後に思ったように、イウォル王子と出会ったことでたくさんの人と関わり、多くのことを見て学び成長したソニン。広い世界を知ったからこそ、もっと見識を広げたいと思うのは当たり前のこと。また、ソニンに魅了されて変わったイウォル王子とクワン、イェラ。なんだかんだ言いながら、繋がっているのがいい。さらなるソニンの成長を見たいと思ったのに、これが最終巻とは残念。外伝があるので、そちらの文庫化を楽しみに待つか。2016/03/30
豆乳くま
14
見込み違いの巫女ソニンの物語、完結です。三国統一を目論む巨山王の策略に踊らされる江南と孤立させられる沙維、しかし三国の王子と王女は平和を望みギリギリの攻防の末戦を終結させます。ソニンはやっと独り立ちするのです。巫女にならなかったのは運命、それも含めて天の采配なのでしょうね。2021/08/31
ako
12
シリーズ5作目。最終巻。とうとう巨山と沙維が戦に。先の戦で大量の血が流された事を忘れたかのように盛り上がる人々が恐ろしかった。「老人が号令を下し、戦場で若者が死ぬ」これはどこの国でも同じ。本当に民の事を思うなら戦をしない事だ。3国の王子王女の活躍で平和を取り戻したが今後どうなるのか、ソニンやイウォル達はどう成長するのか見たかった。2017/06/13