内容説明
魔族の大会議である忽鄰塔、そこで起きた魔王暗殺! さらには人間の魔界遠征、そしてキャラクターの旅立ちなど、物語が大きく動き出します。今回もSF界の重鎮、笹本祐一氏、新城カズマ氏による対談を付録として収録! おふたりが鋭く「まおゆう」の世界を斬り込みます。お見逃しなく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
31
前巻から大分間が空いて読んだが漫画版で復習したのもあってか、すっと話に乗れた。情報量も凄まじいがその上で物語が面白くこの巻は特にうねりを見せる。また改めて個々の人物に魅力があるのを再認識。一方で戯曲形式の限界も少し感じ一部原形質のままで想像力で補うのが大変。時折挿入される水玉氏の小ネタイラストはつまらない上、キャラのイメージと合ってなくて興冷め。2012/02/10
こも 旧柏バカ一代
20
魔族の争いから、地上の争いに発展し、最後は中央まで攻めてきて、まおうゆう達が敗戦。マスケット銃が全てを掻っ攫って行った。訓練が剣槍弓より簡易な兵器マスケット銃。それによって数の暴力が可能になった。。2020/06/04
にゃんころ
19
まあ、予想通りとは言え、裏で動いてるのは人間か。結局は駒、哀れだ。現実の歴史もそうなんだけど、熟練が不要になるモノが現れると被害のケタが変わる。王弟って・・・ナウシカっぽい(^^; 精霊、司教、姉、魔法使い、このあたりが大きな渦でしょうか。2巻よりはマシだけど、やっぱり良いところで切られちゃうなぁ。先が気になってしかたない(笑) 巻末の対談読んで納得。既存路線好きな人は、合わないのか、馴染むまで時間かかるんでしょう。2011/04/30
libra
15
3作目は、RPGっぽくバトルシーンが多かったせいなのか、いつもよりファンタジー色が強かったように感じた。物語が進むにしたがって登場人物が多くなって混乱するところだけど、この作品は登場人物の名前が凄くわかりやすいので、戯曲形式でもあまり混乱しないのがいい反面、やっぱり妹の事を、「妹」と呼ぶのはちょっと違和感だけど、そういうものなんだろうな。2016/04/21
Yobata
12
緊迫するクリルタイで魔王の地位は誰の手になるのか…?聖王国ではマスケット銃の量産体制が敷かれ、着々と戦争の準備が整えられていき,蒼魔族は白夜国に攻め入る。そしてついに三国通商同盟内で戦闘が開始されていく…。丘の向こう側を見るため、魔王と勇者が避けようと努力してきた戦争への道についに突入してしまう…。このような開戦前夜の緊迫感をセリフだけの戯曲で表現できるのはさすがだよね。2015/07/25