出版社内容情報
「会社は株主のものではない」。会社の本質を明かした名著がマンガで甦る! 人生の岐路に立つ中年主人公とその家族が、本から飛び出た岩井先生と考える、会社と働き方のこれから。
目次
プロローグ 会社は誰のものか?
第1話 ヒトとしての会社、モノとしての会社
第2話 経営者に求められる倫理
第3話 NPO法人の可能性
第4話 ポスト産業資本主義
著者等紹介
岩井克人[イワイカツヒト]
1947年生まれ。専門は経済理論。東京大学経済学部卒業、マサチューセッツ工科大学Ph.D.。イェール大学助教授、東京大学助教授、プリンストン大学客員準教授、ペンシルベニア大学客員教授、東京大学経済学部教授などを経て、ベオグラード大学名誉博士、神奈川大学特別招聘教授、東京大学名誉教授、東京財団名誉研究員、日本学士院会員、文化功労者。“Disequilibrium Dynamics”で日経・経済図書文化賞特賞、『貨幣論』でサントリー学芸賞、『会社はこれからどうなるのか』で、第二回小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Sam
46
岩井克人先生の名著「会社はこれからどうなるのか」のマンガ版。なぜ20年前に出版された本をいまさらマンガに?先生曰く「この本で提示した会社の理論に現実の社会が追いつき始めたから」。いったいあの内容をどうやったらマンガにできるのかと思ったが、起業を目指す大学生の娘、NPO法人を立ち上げようとする妻、そして典型的な日本の会社のサラリーマンとして昭和の価値観にがんじがらめになっている夫の3人で構成される家族を通して巧みにテーマを解説していく。これをきっかけに原著の方を読んでくれる人が1人でも増えるといいと思う。2023/04/24