内容説明
『花冠の王国』と称される大国エスカ・トロネアの王女フローレンスは、重度の花アレルギー！ 常にくしゃみ鼻水が止まらず、淑女にあるまじき鼻の下（以下略）。そんな彼女に、人生の転機が!! 北の辺境国ラハ・ラドマ、イスカ王子との婚姻話だ。アレルギーが出ない不毛の地こそ我が楽園☆と浮かれるフローレンスだが、イスカにとってはなぜ大国の姫がと不審でしかなく!? 打算から始まった結婚生活に、未来はあるのか――!? えんため大賞奨励賞作！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダージリン
33
登場人物達が皆いい人かつ生真面目で、ストーリーはコミカルだけど、理想の国の在り方、王族の在り方に真っ向から取り組んでいる力作!(笑) 恋愛は始まったばかりなので、次も読もう～♪2017/05/01
しゅてふぁん
26
このところ悲恋モノを立て続けに読んでいるので、あま～い作品を読みたくなった(笑)引き籠もっていた割にはそこそこ役に立つ大国の王女フローレンスと容姿以外は平凡な辺境国のイスカ王子。二人とも初々しくて可愛いかった。感想書く時に気付いたけれど、シリーズ物でしたか。知らなかった～。しかも完結してないのね。続き、どうしようかな…。2017/09/13
ぐっち
23
花粉のない国に住みたい・・・この季節、おもわず共感してしまいますね。嫁ぎ先の王子が、氷のようなのは見た目だけ。仕事面で若干残念（うーん、私が求めてる残念さとはちょっと違うのだけど）な田舎の純朴男子との恋でほっこりしました。2016/03/19
幸音
18
表紙買い。重度の花アレルギー持ちゆえ極寒の国に嫁ぎたい大国の王女･フローレンスと、事情を知らぬまま彼女のアプローチに押された北方辺境国の王太子･イスカ。妖魔と称されるほどの美貌を持ちながら、中身はお人好しな田舎青年というギャップが新鮮で良い。p80でイスカが求婚した本当の理由を打ち明け、フローレンスの反応に思わず素の口調が出たところも可愛かった。あまりにひどい症状のため自国では人前に出られなかったフローレンスが、お人好しなイスカを支えるため奮闘して、バランス良い。微笑ましいカップル。クラウディアもいい人。2016/03/27
U
16
体当たり系ラブコメかと思いきや、けっこうじっくりと気持ちを育て合う堅実な少女小説という感じで愛おしかったです。外交問題もわりと突っ込んであって読み応えありました。優しい世界を信じたい、というフローレンスが好き。その優しい世界を引き出してくれるイスカも。でもそういう優しさや人の良さと別に意外とぐいぐいくるイスカにニヤニヤしました。このひと実はロールキャベツ男子じゃないですか？すごくよいとおもいます！セリスお兄ちゃん好き。2016/03/15
