内容説明
攻撃か、防御か。戦力か、情報力か
米国の若き海軍史家が“日本が戦争に勝っていた百八十日間”を日米双方の視点から描く。米主要紙絶賛の、まったく新しい太平洋戦史。
【目次】
第7章 ABDA司令部の崩壊
第8章 ドゥーリットル、奇跡の帝都攻撃
第9章 ハワイの秘密部隊
第10章 索敵の珊瑚海
第11章 米軍は知っている
第12章 決戦のミッドウェイ
終章 何が勝敗を分けたのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
255
アメリカ側からだが、先の第二次大戦の日米の主に海戦を扱った1冊。最後までミッドウェイ以降、空母数の違いが響いた印象。逆に現代世界最強の海軍を誇るアメリカが最後追い詰められたのが日米戦争だったのだなと思うと感慨深いものを感じる。そう思うと今の中国の海軍はまだまだだし、日本が本気で海軍を持てば世界がまた動く事をアメリカが抑えときたいのも、気持ちは分かる。 2016/05/02
nagoyan
3
優。7章はABDA(米英蘭豪)司令部崩壊を、8章はドゥーリットル奇襲を、9章は布哇の暗号解読部隊を、10章は珊瑚海海戦で示された索敵の困難さを、11章は米暗号解読部隊が日本側のミッドウェー攻略の意図を見破ったことを、12章では運命のミッドウェー海戦を描く。終章では勝敗を分けた原因を分析する。幼い日、父に連れていたかれた映画「ミッドウェイ」の冒頭、双発の爆撃機が空母艦上から出撃するシーンは映画館が壊れんばかりの大迫力だったことを思い出した。2017/03/13
ちょこも
1
読了。国としてのPDCAの差、特に失敗に学ぶ力の差を痛感できる。戦史物としても視点が秀逸。2020/07/23
げんさん
1
6年ぶりに再読。珊瑚海海戦からミッドウェー海戦までの両軍の動きを追う。痒いところに手が届かない感はあるものの、一定の速度を保って進むため、快く読めた。この当時の空母は本当に脆弱な存在。対空装備も発展途上のため、一定の強度以上の攻撃は回避不可能で、必ず攻撃能力を喪失する。しかし、日本空母のダメコンの無さは致命的だったなと感じた。2019/05/03
mu1059
0
珊瑚海海戦とミッドウェイ。 声が大きい人が立てた作戦だからやってみようっていうのは旧軍のならいみたい。ミッドウェイ作戦も海軍内では反対意見が多数だったけれども、もう動き出しているし、山本提督の作戦だからってんでやってみたら負けちゃったでござるじゃ話にならない。 2017/02/08