内容説明
威力偵察に飛来したB29が地方の工場や軍事施設に対し高度爆撃を開始! 日本軍は本格的なB29の本土襲来に対抗するため、ジェット戦闘機「椿花」の配備を進める。一方米軍は短期間で日本を屈服させるため、B29による東京総攻撃を決定。四段構えの防空網を敷くも、300機を集結させたB29との一進一退の攻防は遂に帝都上空になだれ込む。陸軍は「鍾馗」「飛燕」「疾風」。海軍は「極光」「月光」を動員し全戦力を結集。国家の存亡を賭けた戦いの結末は果たして――。シリーズ、堂々完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うめうめ
1
来てしまったB29。この脅威が現実になった日本が取りうる方策は限られている。ここで地道に開発、研究をしてきた新技術で、この超空の要塞を迎撃できるのかがこの巻の見どころであり、本巻が最終巻なので物語として週末を迎える。落とし所としては、戦術、戦略、作戦、そして政治の分野での動きが最終的な結末に結びつく。若干、都合が良かったと思いながらも、最初の改変が結果的にここまで影響するのは読んで面白かった。2022/05/09
gauche
0
シリーズ最終巻。講和に持ち込めたのは日本の実力と言うより外部要因によるものが大きい。やっぱりアメリカには勝てないか・・・。ちょい役で出てくるイーデン外相と重光大使が良い味を出している。2016/03/27