エヴァンゲリオンの夢 使徒進化論の幻影

個数:1
紙書籍版価格
¥4,180
  • 電子書籍
  • Reader

エヴァンゲリオンの夢 使徒進化論の幻影

  • 著者名:大瀧啓裕【著】
  • 価格 ¥3,666(本体¥3,333)
  • 東京創元社(2016/03発売)
  • ポイント 33pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488023607

ファイル: /

内容説明

1990年代最高のカルトSFアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に、SF、ホラー、宗教思想の碩学である著者が2年余をかけて真正面から挑み、従来の類書が語らなかった細部にこだわりぬいて、すべてを読み解いた待望の書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マウリツィウス

17
【使徒進化論と『《新約聖書》文書』】『七十人訳旧約聖書』、つまりセプトゥアギンタLXXの記号数を除外に求めない『新約聖書《文書》』統合化が図られる『ラヴクラフト全集』にもまた確認出来た「一神教/古代ユダヤ教・新約キリスト教」の連環図を大瀧が再構成した意味も導けるのだろうか。『新世紀エヴァンゲリオン』を天使図表カバラのセフィロト構図に準(なぞら)えた論考集合、大瀧啓裕による訳文痕跡を『新共同訳旧約聖書』からも解放した理由を仮説・仮設出来る『新約聖書』、カバラの理論を崩壊させた疑似《新世紀近代》翻訳聖書文書。2014/07/23

月をみるもの

12
いまさらな予習というか復習というか、、 https://www.eva-info.jp/185352023/03/12

マウリツィウス

8
「使徒進化論の幻影」大瀧の語ろうとしたのはエヴァをオカルト技法で解釈しようとした論文ではなく旧約聖書偽典世界をカバラ・シンボルの多層化で表明させようとした文学的記述法である。つまり翻訳の妙なのだが留意点は古代ユダヤ教の律法世界をSF=空想科学における幻想宗教へと転換したことだ。ヨハネ黙示録とエヴァの合一解釈の孕む不毛を全否定、リリスとはユダヤ伝承に由来する存在を意味し「福音」とは新約聖書にある「よき知らせ」つまり登場人物たちの救済と主題を射抜く。エヴァとはポストモダンの骸として教義に眠り死海にて待つ--。

mhsr

4
翻訳家が読み解くエヴァンゲリオン。翻訳家といっても、使徒の名前の元ネタと言われるゴドウィン『天使の世界』を翻訳しているような人なので、その知識量にはひたすら圧倒されるばかり。対象はTV版から旧劇場版まで。内容としては実に誠実にアニメの描写を読み解こうとしており、全てとは言わないものの納得できる解釈は多い。正直すべてを理解できたとは言い難い。エヴァに真剣に向き合ってみたいなら読んで見る価値があるだろう。2021/04/10

ikeikeikea

2
エヴァの元ネタになった本の翻訳者が本気でエヴァを読み解いた著作。 該博なオカルト知識を元に作品内での整合性を考慮して読み解いているが、マジメにやりすぎていて正直笑えてくる。 著者によるとエヴァの物語はオカルト少年シンジによる夢との事だ。中学生なのにオカルト知識が豊富すぎるが、フランシス・イエイツ『魔術的ルネサンス―エリザベス朝のオカルト哲学』を読めばこの程度の夢を見ても不思議ではないとの事。 著者は赤木リツコ博士を嫌いらしくやることなす事批判するのは面白い。博士と自称してるが著者よると学歴詐称らしい。 2021/01/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/459343
  • ご注意事項