内容説明
木屋権左衛門とともに山中村に逗留する雅楽助の心には、いつしか権左衛門を師に立花師の道を歩む夢が膨らむ。ところが、師の幼名八十助を名乗り、新たな暮らしが軌道に乗り始めた矢先、権左衛門が謎の刺客に討たれてしまう。はたして雅楽助の運命は?小栗家の背負う宿業とは何なのか?雅楽助の波乱の半生を描く大河ロマン、圧巻の大団円。
感想・レビュー
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Smileえっちゃん
49
丹波篠山藩に仕える父が突然失脚を命じられ、母、妹共に殺される。長男である8歳の雅楽助主従は、奥能登の伯父のもとに逃亡を計るが追手に襲われ、通りかかった立花師の権左衛門に助けられる。弥助は殺され、付き女中の伊勢は瀕死の重傷をおう。加賀山中村に逗留することに。いつしか権左衛門に憧れ、立花師の道に進もうとするが、権左衛門は刺客に打たれてしまう。8歳の雅楽助が命を狙われ困難に立ち向かいながらも、しっかり成長していく姿が描かれている。周りの支えがあればこそです。何故失脚させられたか、最後まで伏せられていてハラハラ、2020/12/15