内容説明
かつての剣友、酒田半兵衛は無実の罪で獄中にあった。惨い拷問を受けた半兵衛が、いまわの際に鷹に託した願い。それは、彼を欺き陥れた、老中首座の水野忠邦に一矢を報いることだった。水野の配下には、鷹の仇敵、和久井鴻二郎も控えていた。権勢を恣にする怪物にいかに立ち向かうのか!? 百化けの早乙女、騒動師の吉三とともに、鷹は無謀とも思える闘いに挑む!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三田主水
2
亡き友の依頼を受けた今回の標的は、老中・水野忠邦の佩刀。プロフェッショナルの冷徹な魂と、バカな男の熱い魂のせめぎ合いがグッときます。終盤の勝負鷹の決め台詞は今回も格好良く、ラストも痛快!2011/07/13
グリンタ
1
お、第3弾はこれぞ時代劇てな感じがしました。悪人に時の権力者を持ってきてやっつける様が気持ち良い。鷹の過去の因縁も絡めて背景もスッキリしました。こんな感じでサクッと読めるクライム時代劇、続けば読みたく思います。2016/02/26
辺野錠
1
ミッションのハードルの高さの割に大きなアクシデントもなくあっさりとミッションは進み如何に老中の刀を盗むかより鷹が如何に過去と対決し乗り越えるかの物語という印象。しかし過去の因縁に立ち向かう鷹の姿が熱かったのでこれはこれでいいか! 仕事のために騒ぎを起こすというキャラクターの特徴が活かされてないなと思っていたらそれがクライマックスで十分に活かされるのが良かった。2016/01/08
Schunag
0
これは――相変わらず――よいパルプ・ノワール。気になる幕切れだけれど、もっとシリーズが続いてくれるよう切に望みます。2011/09/23
ERI君
0
鷹の過去にまつわる話で、クールさが少しダウン。仕掛けは大掛かりなんだが。2011/07/21