内容説明
拳銃による殺人事件を起こした伊達麟之介は、詮議の末に放免されるや、狭い日本を出奔、中国大陸へ。そこで出会った馬賊に入る。やがて、日本人でありながら馬賊の首領となる麟之介。蒙古独立運動に加わったかと思えば、満州での楽土建設に参画し、激動する日中関係を背景に奔走する。しかし終戦。麟之介は戦犯として捕らえられ――。檀一雄が、自らのロマン精神をも仮託して描いた、奔放な男の壮絶な一代記、ここに完結!
感想・レビュー
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pyonko
3
日中戦争に足を踏み入れて行く麟之介。その地の人ととならんとして、大義軍として動き始めるが…。時代小説のようだが、彼を取り巻く恋愛小説というような気もする。2015/01/17
dubbrock
2
ラストで不覚にも泣きました2008/08/26
のうみそしる
0
「義」のために生きる多くの登場人物の中でも、最も力強く天の道を行く逸見六郎が印象深い。もはや仙人。それにしても会話の運びがいちいちドラマチックで、そこに九州弁がとても良い味を添えている。面会テロン何テロン。2016/12/16
びーちゃん
0
評価32010/06/15