内容説明
戦争を冷徹に描いた古代ギリシアのツキディティスから、歴史のなかに人間の真実の姿をあぶりだす『春秋左伝』、イスラム理解に秀でたアラビアのローレンスこと、トーマス・ロレンス、「危機のリーダー」チャーチル首相まで、古今東西の歴史家や指導者を通じ、世界史からいまを生きるヒントを学ぶ。史実を時系列に並べた従来の世界史教科書を超える「新しいタイプの世界史」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
5
世界史には疎いのでとりあえず入門書。紀元前のギリシャ、中国から説き起こして、近代の第二次世界大戦まで、その同時代を生きた歴史家が書き残した本を基軸にして概括してくれる。千年くらい前のイスラム勢力の動向とスペインの歴史は興味深いな~と思った。2千年前のアテナイや千年前のコルドバは、文化的にも人文的にも世界でもっとも繁栄し、爛熟を謳歌したわけだが、現在は。。。いま繁栄を極めてる東京の将来にも通じるものがあるかもしれん。2015/11/03
ろくしたん
3
おしゃれな本。大人の教養。サラリーマンとかが書店で読んでいるイメージ。視点(切り取り方)が独特、マネできない。2020/02/29
中島直人
2
(図書館)歴史を、より大きな視点から読むことで、こんなに躍動して、魅力的なストーリーがみえてくるんだよ、という本。大人向けとなっているが、本格的に歴史を学び始める前の、中学生あたりが読むと良いのではないか。息子にも読ませたいので、買ってこよう。2013/02/03
のりまき せんべい
2
第四章「中性の美を描く歴史、ホイジンガと原勝郎」が抜群に面白かった。 「世界がまだ若く、五世紀ほどもまえのころには、人生の出来事は、いまよりももっとくっきりとしたかたちをみせていた。悲しみと喜びのあいだの、幸と不幸のあいだのへだたりは、わたしたちの場合よりも大きかったようだ。すべて、ひとの体験には、喜び悲しむ子供の心にいまなおうかがえる、あの直接性、絶対性、まだ失われてはいなかった」(ホイジンガ『中性の秋』)」p126 う、美しい(´Д` )2012/09/02
KAZOO
2
山内先生は東大教授を退官されていよいよこのような本もお書きになるようになったのですね。 若い人向きのトピックをいくつか取り上げて説明してくれています。 受験生もこのような本を読むといいと感じました。2012/04/30
-
- 電子書籍
- Reflections on Tsud…
-
- 電子書籍
- サギ、欲情に鳴く プチキス(10)
-
- 電子書籍
- 私の人生を変えた女の難病【完全版】1 …
-
- 電子書籍
- 偶然屋 小学館文庫
-
- 電子書籍
- 「実況」ファイナンス教室 - グロービ…