内容説明
魅惑のオペラのストーリーを完全コミック化。
目次
序夜 ラインの黄金(ラインの水底;神々の城ヴァルハラ;ニーベルング族の世界;黄金の指環)
第一夜 ワルキューレ(ジークムントとジークリンデ;ブリュンヒルデ;ヴォータンの怒り)
著者等紹介
里中満智子[サトナカマチコ]
1948年、大阪市生まれ。64年『ピアの肖像』により第1回講談社新人まんが賞を受賞し、16歳でデビュー。翌年、単身上京、漫画家生活に専念する。74年『あした輝く』などにより第5回講談社出版文化賞児童まんが部門賞、82年『狩人の星座』により第6回講談社漫画賞を受賞。近年はエッセイも手がける。漫画家協会常務理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっちゃん
75
ワーグナーの楽劇【ニーベルンゲンの指輪】以前からどんな内容なんだろう、と思っていたが、上演に4日もかかるものにとても手が出なかった。それをこんなにわかりやすく、しかも漫画で教えてくれるものがあったとは!1時間ほどで前半の【ラインの黄金】【ワルキューレ】まで読了。下巻も楽しみ。2016/01/31
ありんこ
9
文学作品をマンガで。というのにはなんとなく抵抗があったのですが、オペラはなかなか観に行くことができないし、長いので、上下巻にまとめてあって、ざっと内容をつかむのにとてもよかったです。いろいろな話のモチーフになっているような気がして、読んで損はない一冊です。2012/05/27
viola
9
プッチーニとか、モーツァルトのオペラが大好きなのですが・・・どうしても受け付けないのがワーグナー。ことごとく合いません↓ オペラ入門書とかでこれのあらすじは読むんだけど、何度読んでもいまいち理解できなかったのです。かなり分かりやすい!きっと繋がりがあるのでしょうが、ギリシャ神話っぽいですねー。序夜と第1夜の間のストーリーも(オペラにはなってない部分)漫画化してくれていて有難いです。2011/07/10
ももんが
5
相当長くて壮大な話らしいのですが余程上手にまとめてあるのでしょうか。苦もなく楽しく読めました。下巻が明日あたり届くので続きを読むのが楽しみです。CD聞きながら読もうっと。2011/06/20
またの名
4
「人間なんかの妻に……! なぜ私はそれほどまでの屈辱を与えられなければならないのか……」と仰る戦乙女ワルキューレに屈辱扱いされる、予期せぬ謎のハラスメントを受けた。名作紹介漫画という枠組みなので物語展開や背景の説明が丁寧に行われ、神々や巨人や小人たちが争う神話的な序夜と一気に人間界へ舞台を移して進むヒューマンな第一夜以降のミッシングリンクをつなぐ、間奏部分を創作。改めて思うけどなぜワーグナーが話の筋に壮大な飛躍を入れても客が脱落しないと考えたのか、不明。スターウォーズみたいに補足用スピンオフが幾つも必要。2023/04/04