内容説明
連続猟奇殺人者「赤マント」が帝都を恐怖に陥れていた昭和初期、そこに大導寺竜介たちの青春があった。竜介、藤枝清顕、一乗寺忍。高校進学を機にそれぞれの道を歩み始めた幼なじみの三人。しかし、運命は「若さ」という生け贄を貪欲に求めた。もつれ合う友情と恋、彼らの二度とおとずれない青春の日々は、あまりにも凄惨な破滅的結末(カタストロフ)へと続いていた――。呪われた一族、大導寺家の傑物・竜介の鮮烈な青春期を描く六道ヶ辻シリーズ第3弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Lumi
14
連続殺人事件よりも竜介、清顕、忍たちが少年から大人になる心の動きや変わりゆく時代を生きる3人が主だったと思う。3作目なので予想はついていましたが、今作も同性愛が全面的に出ています。 私もあと少しで18歳にはなるけれど17歳なので作中の3人と同い年の立場で読めました。清顕と忍には共感するところが多々ありました。自分だけが周りや一緒だったはずの人に置いていかれる感覚、自分は平凡だと感じる気持ち。何か大きな変化が自分に欲しい気持ち。 私も恋をした事がないのでしてみたいけどよく分からないしやっぱり無理そうです。2018/02/23
朱音
9
ある意味すごく「濃い」。不安定な世相、古より続く貴族の血、豪快な美丈夫にちょいと病んでいて薄幸の美少年美少女。少年たちの要素も豪胆・聡明・妖艶(とまではいかないけど)と栗本薫の好きなものぎゅ~っと凝縮と言った感じ。清らかなるものが卑賤なものに思うがままにされるという要素は耽美の粋たるもののような気もするけれどもホントお好きなのよね~(笑)いいんですが。清顕の独白というか()内であーだこーだ言う文体がとても栗本氏らしいなぁなんて思いました。堪能いたしましたとも!2010/11/23
きな粉
5
六道ヶ辻シリーズ3作目、良く言えば「濃厚」、悪く言えば「くどい」です。特に栗本さんお得意の衆道となると、くどさの方が気になってしまいましたが、それでも最後まで読ませる力があるんですよね。2016/02/22
ako
4
このシリーズは何で男同士、女同士の関係の話ばかりなのか…私にはついていけません。今回、乙音には好きな相手がいたことがわかり、そんな乙音に対して笙子達は何てことをしたんだ!と前作の内容に腹が立ちました。弱々しい男は嫌いです。だからといって竜介のような男も嫌い。このシリーズに出てくる人で素敵な人は1人もいないな…2012/09/29
コロチャイ
3
竜介の青春と銘うっているが、これ清顕のおもいを凝縮した内容だと思った。おどろおどろしはあまりなかったが、面白かった2020/11/02
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