集英社オレンジ文庫<br> 金物屋夜見坂少年の怪しい副業

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集英社オレンジ文庫
金物屋夜見坂少年の怪しい副業

  • ISBN:9784086800501

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内容説明

夜見坂少年の生業は、鍋や薬缶を売る金物屋だ。去年他界した先代から引き継いだ店である。そして、もう一つ引き継いだのが「まじない屋」。不本意ながら、こちらの方が繁盛している。ある日、賀川男爵家の家令を名乗る男に屋敷へ連れて行かれた夜見坂は、男爵から息子・千尋にかかった呪いを解くよう命じられる。大学を休み、離れで寝込む千尋に会った夜見坂は…?

目次

人形
迷信
開かずの間

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

48
文章が巧いかただなと思った。全体の暗いトーンも雰囲気があっていい。舞台を実在しない時代に持ってきているところが、この作品の今後の広がりを予感させる。2016/02/03

はつばあば

38
年齢不詳の若者が、他界した先代から引き継いだものは金物屋と副業のまじない屋、そして老成したような達観したような物言い。コミックじゃ何冊分あるだろうという有り難さ。お金持ちの厄介事、ツボにはまれば面白い読み物です。2018/11/15

よっち

34
去年他界した先代から鍋や薬缶を売る金物屋を引き継いだ夜見坂少年が、もう一つ引き継いだ副業「まじない屋」として、依頼されたり巡り合った不穏な事件を次々と解決してゆく物語。依頼人にこんなに若くて大丈夫かと心配される容姿の夜見坂少年ですが、呪いの人形や怪異が続く家、不可思議な夢の話など、淡々とした語り口で複雑に絡まった事件の真相を見つけるdけでなく、それぞれの家で澱んでいた人間関係もきちんとリセットして再構築し、重い背景を抱えた事件を心地よい読後感に変えてくれる手腕は見事。続巻があるならまた読んでみたいですね。2016/01/02

ううち

27
少年に見えるけど聡明で不思議な夜見坂くんはいくつなのだろう。明確にされていないけど、なんとなく好きな時代です。金物屋さんは結構ハイソな場所にあると思われます。事件はどれも重めですが、救いのある結末で読みやすくて面白かったです。続きが出たら是非読みたいな。2016/02/10

まぁち

26
シリーズ1作目。はじめましての作家さん。 先代から引き継いだ金物屋兼まじない屋を営む夜見坂少年が、呪いや祟りの正体や、隠された真相を暴く。まじない屋としての一面はあまり見られず、思っていたのとは少し違ったが、夜見坂少年の不思議な雰囲気は私好み。言動や謎の交友関係からは少年っぽさが感じられないので、本当に少年なのかが気になる。2016/07/26

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