アクションコミックス<br> 東京物語 上

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アクションコミックス
東京物語 上

  • 著者名:滝沢聖峰【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 双葉社(2016/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575846591

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内容説明

昭和十八年末、戦闘機で世界の大空を翔けていた白河は、陸軍航空審査部への転任命令をくだされ、東京へと帰還した。久しぶりにふたりで暮らす白河夫妻。夫は妻の平穏を空から願い、妻は夫の身を地上から案じていた。生と死が隣り合わせの時代に生きる夫婦の、何気ない日常の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

22
当時こういうご夫婦いたんだろうなぁ。出来すぎた奥さんに脱帽。お互いに思いやりながら戦時下を前向きに生きる姿が素敵でした。いつの時代も、女は強いですね。戦闘機のことや戦況も詳しく時間を追って描いているので良かったと思います。2015/10/20

ウチケン

6
『零の帰還』にも収録されていた短編を膨らませた長編。オリジナルよりも人物のタッチが優しくなり、女性は可愛らしく少し漫画っぽくなっているが、戦記モノの劇画というよりも、より幅広い読者層に読んでもらえるような親しみやすさがある。それでいて戦闘機の描写に嘘がなく歴史考証もなされた物語は、硬派な読者にも受け容れられる。陸軍航空隊士官パイロットとその妻の心の交流は、戦時下の銃後の市民の細やかな平穏を描く事で、平和だとか命の尊さなんて大袈裟に訴えなくても、もっと日常的な小さな幸せを嚙み締める大切さが伝わってくる。2015/10/25

印度 洋一郎

4
旧単行本も持っているが、新装版も購読。太平洋戦争下の東京を舞台に、陸軍航空隊のパイロットとその妻の日々を描く、戦争ホームドラマの傑作。航空機の緻密な戦闘シーンと、細やかな日常生活(戦時下の)を並行して描きながら、それがちゃんとリンクしている展開が秀逸だ。寒冷地の航空機訓練、満洲へ出張しての爆撃訓練、そしてB29への困難な迎撃、陸軍と海軍の航空隊同士の微妙な感情などミリタリーネタも抑えつつ、戦時中の味噌の状況など「銃後の暮らし」も興味深く読める。結末を知りながら読むと、夫婦の幸せな日々が時に哀しく見える事も2015/08/15

ウマぽん

3
新装版がコンビニエンスストアに並んでいたので購入。新太平洋戦記で一番好きだった短編ですが、恥ずかしながら長編版は初めて手にしました。 飛行機の向こうにもの悲しさを含んだ澄み切った青い空が見え、淡々とした出会いと別れがそれが日常だったことを感じさせ、白河夫妻を通してその時代に胸を張って生きていた人たちの姿が見えます。 結末には驚きましたが、読後感は悪くなく、素直にありがとう、という言葉が出てきました。戦記物というと勇壮なものを思い浮かべがちですが、読んでいただきたい1冊です。 2015/08/07

緑虫@漫画

2
小津とは関係ない。2015/08/06

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