内容説明
第一次オリオン大戦の二人の“英雄”、防衛省の永井政務次官補と地球連邦宇宙軍の南郷少佐は、<凍れる惑星>リェータに降り立った。戦後不況に苦しむこの惑星では住民の不満が高まり、クローンへの迫害を始めとする暴力行為が頻発。ついにその気運は連邦からの独立運動へと収斂し始め……。二十二世紀末、銀河へと版図を広げた人類の苦闘を描くSF巨篇、第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぺぱごじら
12
30年以上前、高校生の頃に読んだロシア作家の長編のようにカタカナ・長い名前・しかも微妙に似た名前のオンパレードが続く(笑)。読みづらいぞおい(笑)。不景気を打開する最高の経済政策は今から一世紀以上経っても変わらない。しかも相手は『誰でもいい』。光帯を持つ地球に似た惑星に住む、戦争と猫をこよなく愛する陸軍中佐に似た南郷が時折現れる時に物語が推進するように感じられる『停滞と蠢動』の第2巻。さぁ戦争・戦争・戦争だ。2015-1882015/11/26
鐵太郎
9
この巻は、顔見せ。人だけではなく、その他様々なもの。イリナ・ディミトロヴナ・ミハイロフ警部、ナイジェル・ハートリィ大佐、イリア・アレクサンドロヴィッチ・フョードロフ、ヘンリィ・ウェストレイク少佐、イアン・アークハートと国場義昭、マーガレット・ハリントン准将。それから、ノヴァヤ・ロージナ星系第五惑星リェータ、航宙母艦< エーリヒ・ハルトマン>、重巡洋艦<サザランド>、そしてCのこと。それと、世界が崩壊する音。さあ、舞台は整った。新しい装いで幕を上げろ。2015/11/25
duzzmundo
8
異星との戦争が休戦するも、連邦では内戦の気配。ノヴァヤ・ロージナに各星の諜報員が集いはじめ、動向を見守るなか、Cの蔑称でよばれるクローンの粛清をはじめるオリジナルたち。いよいよノヴァヤ・ロージナはやばくなってきたよ、ってところで2巻終了。続いて3巻へ。2020/07/02
キーツ(Nob Arakawa)
8
亡き佐藤大輔に在りし日の作品の想いを馳せながら読み進めたのである。もう皇国の続きも無いのよなぁとやっぱりしんみり気分。とりあえず地球連邦の3巻はまだ手に入れてないのでポチってこなくちゃだわ。ノスタルジーついでにレッドサンブラッククロスとかも引っ張り出しちゃうかな。2017/04/07
アトリアーナ
4
まさに「皇国」の佐藤サンであることよの.世界・歴史設定とメカニック設定に関する詳しい詳しい詳しい描写がはじまると止まらんし,登場人物の内の少なくともある程度主要なキャラクタはどいつもこいつもソラシドなヤツばっかで,そーゆー連中の心理描写がはじまると,これがまた止まらんし.世界は陰謀で充ち満ちていて,当事者達はウラのウラのウラ(以下略)の読み合いに終始して情報交換が中途半端だわ,はっきり言えばいいものを仄めかしと「キミならわかってるよね」ばっかだわ. あぁぁぁぁぁぁ,チョー楽しい♡♡♡2016/02/19