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内容説明
『実の過去、見たくないかい？』
押し入れから発見された雲外鏡により千早は過去の世界に連れ込まれる。
そこで彼女が見たものは、暗く、重く、背中をまるめて歩く幼い日の実とある、一匹の妖怪の姿だった―。
人と妖怪の優しさに胸が切なくなる温かな妖怪奇譚。
孤独な心が寄り添う、優しさの第3巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
33
色々な妖怪モノを読んできたがこれは上位の部だろう。今回初めて東京レインボープライドを見てきたが、人としてなんら変わりがないのに区画割りのように世間は見る。「鍵はいらない。花鬼扉は締め出す扉ではなく、迎える扉・・」私達皆が誰をも受け入れることが出来たならイジメも無くなるし、ネットだけの付き合いでなく、人と人との出会いが人を大きくさせてくれるんだけどなぁ2019/05/07
あっちゃん
30
ハートフルの極みだと思います。目からポカリスエットが止まらないよ…！実の過去は泣けました。命燃え尽きるその時まで思い馳せてくれる…そんな大切な存在に出会えたからこそ、今の実がいるんですね。この物語は読む人を優しい気持ちにさせてくれます。2015/06/23
ぱんなこった
9
ハートフル妖怪奇譚３巻目。絵は個性を守りつ当初よりだいぶ安定した印象。物語は語りの具合に説明が多いと思うか味ある演出と捉えるか読み手により捉え方は変わりそう、花鬼扉のように柔らかく優しい物語が詰まった一冊。個人的には玉子の話がお気に入り、そしてガシャドクロの左門さんが良かった。2015/01/18
織田麻里
9
座敷童の梅子登場と雲外鏡が見せる実の過去…子供時代の犬鳳凰との交流。物語の付喪神の清姫登場に女性陣活躍というか男性陣形無しとゆうか。ダメダメな襖係の八咫烏のはなし。これ、子供のお狐様がめちゃかわいい。中身が無いことを悩むガシャドクロが、中身の空洞を利用して…いい人みたいだけど見た目が怖すぎです。今回もホッコリするお話満載でした。2014/10/13
芙蓉
8
実の過去の玉子さん……つらい。そして今回泣かされそうになったのはがしゃどくろである左門さんのお話。左門さん、いい妖怪だよ～～。清姫であるキヨちゃんのお話である女妖怪たちの女子会もよかった。2014/08/04
