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内容説明
大正十四年(一九二五年)、桜舞う春に作家を志す
23歳の文学青年・小林秀雄は上京してきたばかりの
まだ18歳の詩人・中原中也と運命的に出会う。
自意識の殻に閉じこもり、創作の迷路に入っていた
秀雄に衝撃を与えて、彼の生きざまを根っこから変えていく中也…
そして中也には同棲する一人の女・長谷川泰子がいた――
事実を基にフィクションを交えて描き出す、
文学に人生すべてをかける中也と秀雄…
『彼女とカメラと彼女の季節』月子が描き出す!
まだ無名だった二人の切なく物狂おしい物語が
今、ここに始まる…!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう
35
ずっと読みたかった漫画。小林秀雄と中原中也、そして中也の囲い女、泰子との関係をベースに描かれる物語。小林が中也の才能に嫉妬し苦悩していても、中也はけろっとしている。友情と才能への嫉妬。ないまぜになる中、小林は筆が進まなくなる。大好きな中也の詩が情景ともに描き出されるのが素敵。最初に「月夜の浜辺」最後は「サーカス」何度も詩集で繰り返し読んだ。サーカス読んだら、そら嫉妬するわな…2016/05/25
わたお
17
事実をもとにした詩人中原中也と批評家として有名な小林秀雄の物語。てっきり中也目線での話かと思っていましたが、秀雄目線でした。この巻は、文学に思い悩む若き小林秀雄と天才詩人中原中也の出会いから。1話の最後、見開きでの『月夜の浜辺』のシーンはとても好き。中也の詩って、リズムが心地良いです。じわじわと体の奥まで一層一層染みていく感じ。泰子も登場し、次の巻から三角関係が始まっていくみたいです。ドキドキ。絵柄の可愛さもあるのかな、この巻ではまだ才能と狂気にゾクっとする場面はあまりなく…次巻に期待したいです。2015/12/04
イーダ
15
中原中也が主題だが、主人公はその友人の小林。中也の才能に翻弄され、ついにはその歴然とした差に気づいてしまった小林。どうしようもない才能の差に気づいてしまった小林はこれからどうなるのか。あるんですよねーこういうの。特に文学とか音楽、絵画とかでは。2016/01/20
星落秋風五丈原
14
今の所中原中也=モーツァルト、小林秀雄=サリエリといったところか。女性を挟んだ三角関係によって友情がどうなるのか。ラストから回想が始まる。2015/11/14
風花
12
中也が可愛い‼︎子供のように天真爛漫。同人誌の仲間で集まっていることを羨ましいけどああはなりたくないと思ったりするあたり、素直じゃないけどわかるなぁ。だからつい、ちょっかいだしてしまう。 中也はあまりに無邪気で普通なら苛々してしまうだろうに、そんな気持ちにさせない魅力があるなぁと。小林は闇に落ちてしまいそうで心配。2人の友情はどうなるのか。それと、中也の作品を色々集めてみたくなりました。2015/12/16