内容説明
御門周平は、東亜大学の大脳生理学研究所の助手であった。ニューギニアに伝わる奇病ウイルス独覚菌を脳に植え付けられたため、超人的な身体能力を身につけ、その代わりに記憶を失ったのだ。独覚菌を接種された者は既に十一人いて獣化兵と呼ばれ獣の姿となっていたが、御門は、人間の姿を保ったまま。いわばニュータイプの獣化兵であった。強大な兵器である獣化兵をめぐって、さまざまな組織による争奪戦が繰り広げられる。今巻の舞台はメキシコ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kira
19
図書館本。グロとバイオレンスに満ちた巻をたて続けに読むと、さすがにちょっと食傷気味。獏氏の伝奇小説だから読めるけれど、続きは急いで読まなくてもいいかなと思い始めた。2024/02/24
askmt
2
蒸し暑いところでジャングルに関する記述を読んでいるとなかなか気分が出る。2014/08/08
うたまる
1
「メッツァボックの真の敵は、文明だよ。いや、ある意味では人類そのものと言ってもいい。彼らは、文明に敗北する運命なのだ」……格闘メインの小説からいよいよ伝奇色が強くなってきた第3巻。マヤ文明って知識上のエアポケットみたいに空白の部分が多いので、今後の展開が大いに愉しみだ。ところで、物語はもう半ばを過ぎたのに未だに誤読してしまう漢字がある。それは主人公の名前である「御門(みかど)」。人生では蛤御門の変で初めてこの漢字に出会ったので、字面を見るたび「ごもん」と読んでしまう。慣れない。ずっと慣れそうにない。2025/01/16
ポム
1
とにかくテンポ良く読める文体なので、後から400ページ近くあったのかと驚く。ストーリー展開の方もスピーディーだが、すんなり頭に入る。今回ももちろん戦闘が多く中でも少年呪師チムの活躍が小気味良い。2014/11/19
Tomomi Yazaki
1
A級 読み出したら止まらなくなるので、いつ読むかがうれしい悩みの種。購買してから一週間ほど積ん読し、その一週間でいつ読むかを決める。やはり獏は只者ではない。以上。2014/07/18