内容説明
雷獣クロスケの姿が見えない。え、家出!? その原因は、「おめえだよ、刀弥」――。誤解が誤解を生み、いじけたクロスケが“疫病神”と恋におちてしまって、さあ大変! 大きな揺れとともに謎の灰が降ってきて、江戸中みんなが寝込んでしまう大ピンチ。“疫病神”と雷獣、最強最悪の組み合わせに立ち向かうのは、唯一元気な妖怪改方の冬坂刀弥。お江戸を、統子を、そしてクロスケを救えるのか。シリーズ第三弾。(『大江戸あやかし犯科帳 雷獣びりびり クロスケ、恋をする』を大幅加筆修正、改題)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
禁酒パンヤ
2
もののけ犯科帳シリーズ第三弾。今回の妖は手ごわかった。疫病神で江戸中の人間が具合が悪くなり、寝込んでしまう。クロスケは統子と仲たがいして、疫病神のお美津と妖しの森へ。世之介と善鬼も病と闘いながら、疫病神を倒そうとするのだが。最後はやはり物哀しい結末に。でも松吉と美津が再び会えてよかったけれど。2024/01/10
みゆき
0
登場人物の繋がり(過去の)がわかってどんどん面白くなってきた。川獺のセリフに笑ってしまった。あいつは、いったいなんなんだろう?次回解るのかな?続きが楽しみ!!2016/06/23
makersat
0
とてとてにゃんにゃんシリーズ三冊目。統子が刀弥のことをきちんと好きだという描写が初めて出てきた気がする。許嫁といっても八歳児と十代後半(くらい?)だし、あまり恋愛感情はないのかと思っていたが、刀弥→統子はともかく統子→刀弥はあり得るか。内容について触れると、本巻ゲストの松吉もお美津も物哀しい最期を迎え、あまり救いの無い終わり方ながら、由太節の色濃い文章では深刻さがあまり無く、常の如く、良くも悪くも読みやすく書かれていた。ラストの妖かしの森脱出に関しては、都合がよすぎる感は否めない。2015/12/23
いえのぶ
0
期せずして疫病神になってしまったが、人恋しくて人の多い江戸に来てしまう・・2019/04/01