内容説明
北域行幸に仕掛けられた周到な罠。菰野一派は邪魔者である皇帝を排し、その罪を晴凛に着せようというのだ。だが、悪巧みに関しては天才的な伏龍が、その悪事に気付かぬはずがない。さらに裏をかく皇帝救出計画を立てるのだった。かくして晴凛、シャール、そして勝手についてきたミーネたちが、帝国の悪党たちと対決することに!? 大人気シリーズ、第10弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
15
最終決戦に向けた最後の準備回といたところか。暗殺されかけた皇帝を救い舞台は最終局面へ。伏龍、晴凛、聡凛といった役者が揃った所で次巻へ。エオル王が皇帝へ向けた言葉とそれを受けて成長した皇帝の姿が何よりも印象的でした。帝国を護るために戦ってきた兵に向けたあのシーンは素晴らしいな。最期へ向けた盛り上がりは十分でした。2014/02/16
竹光
8
物語が、こうなれば面白いのに。と言う読者の予想を裏切らずに、読みたいものを見せてくれる面白さ。これを王道と言う。それを「作者にとって都合がいい」としか受け取れない人間もいるようだが、予想通りの物語を予想通りに読ませて、なおかつ面白い物を提供してくれることを素直に評価したい。2012/08/17
Humbaba
7
自分が何のために働いているのか。特に、その仕事にかけているものが大きければ大きいほど、自分の仕事の意義と言うものの影響は大きくなる。自分のやったことの成果が急に目の前に現れ、感謝が伝えられれば、それだけで指揮は上がり、再度動き出すための糧となる。2013/11/27
Mu@芒羊會
6
帝国皇帝を暗殺から救った晴凜たち北域国が南との戦いに参戦する巻。皇帝を助ける伏龍の計略の冴えとか、ミーナと少年皇帝との出逢いとか、いい場面はいろいろあるけど、ラストの少年皇帝の言動に全て持って行かれた気がする。戦場で兵たちに声をかける場面から『汝らが破れるときは……』の言葉まで、涙が出て困った。なんというか、こう言う展開は自分のツボのまさにど真ん中。展開としては少々あざといぐらいだけど、やっぱり好きなもんは好きだから仕方ない(笑)さあ、次巻はいよいよ決戦。軍師対決も見物だ。2013/03/07
なめねこ
6
ミーネがどんどんかわいくなってきてるよね!?皇帝ってなよなよしてるわがままなガキかと思ってたけど、自分で考えて行動する立派な男でした!!いよいよ次巻で北域と南域の戦いだな2012/08/26