内容説明
波瀾万丈な美和の人生、
いよいよクライマックスへ!
明治になり、毛利家の奥御殿を辞した美和は、やがて、姉・寿と、その夫で群馬県令となった楫取素彦の求めに応じ、新天地・群馬へ赴く。美和は病身の寿を献身的に看護し、楫取の事業を手伝いながら、仲間たちの“志”を胸にさまざまな困難に立ち向かう。そして人生の転機を迎えたとき、美和の選んだ道は!?
[内 容]
第三十六章 高杉晋作の遺言
第三十七章 夫の忘れがたみ
第三十八章 届かぬ言葉
第三十九章 新しい日本人
第四十章 二人の母
第四十一章 いざ、群馬へ
第四十二章 世界に賭ける糸
第四十三章 萩の乱に誓う
第四十四章 運命の糸を織る
第四十五章 二人の夜
第四十六章 未来への絆
第四十七章 姉妹の約束
第四十八章 富岡製糸場の危機
第四十九章 二人の再婚
最終章 いざ、鹿鳴館へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅香
22
明治維新後、版籍奉還から会津戦争。兵制改革、廃藩置県そして徴兵令へ。身分の隔てがない世の中は約40万人の士族が失業すること。。今まで当たり前だった世界が足元から崩れ去る。大変な時代だったと改めて思う。命を散らすことばかり考えてた時代から生きる時代へ。学ぶということは生きる力をつけること。より良く生きたいと誰もが願う。沢山の血が流れた土壌に吉田松陰から文へと蒔かれた種。大切にしたい。この本を読んで違う目線を手にしたように思う。私の欠けてる部分が痛いほどよく分かった。『絆こそが一人一人の未来を作るんです』2017/08/12
まえぞう
5
テレビに先立ち読み終えました。幕末維新は戦国時代と並ぶ大河ドラマの王道ですが、どうも維新の後がうまくまとまらないような気がします。2年前の八重の桜の時もそうでしたが、特に女性が主人公だと、まだまだ明治ですからね。2015/11/01
けんちゃなよ
4
大河ドラマ作品、一度は読もうと思って5年経過。「西郷どん」に続いて、長州の切り口から明治維新・文明開化・富国強兵の道のりを読み説く。1巻~4巻を一気に読了。読み応えありました。 【キーワード3つ】 ①政治とは未来をつくること。 ②知行一致 ③人は生を受けたら母に教えを貰う、よって、国を栄えるには母の教育向上。 これは現在の日本人に一番必要なことではないだろうか。 大河ドラマ用に脚本されているので、緊迫したシーンにおいて臨場感が薄い面もあるが、平易な口語体で読み易い点はナイスでした。2020/01/25
きよ
3
明治維新後、美和と楫取(伊之助)が群馬で富国強兵の一端となる養蚕業を大きくした。武士という「職業」がなくなって、明治維新後もしばらく争いが避けられなかった時代の物語。幕末は明治維新でエンディングではないと思った。楫取をはじめ富国強兵に勤しんだ当時の人々がいたから今の日本が日本であるのだろう。さすが大河ドラマ、最後まで読ませてくれた。2022/02/20
えり
2
美和が最後は自分の幸せを掴んでくれて安心した。幕末から明治にかけて、男性だけでなく女性も強かったんだなぁ、と改めて思った。2024/07/30
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