内容説明
久坂との結婚、寅次郎の死を経て、新たな一歩を踏み出す文――。
NHK大河ドラマ『花燃ゆ』完全小説版、シリーズ第2巻!
文の兄・寅次郎(松陰)は幕府批判を繰り返し、「安政の大獄」で処刑される。松下村塾の塾生で文の夫・久坂玄瑞は、寅次郎の遺志を受け継ぎ、攘夷実行を目指して長州藩や朝廷を動かそうと奔走する。ともに過ごした仲間が次々と争いに巻き込まれるなか、文は家族と松下村塾を守るため、女としての戦いを生き抜いていくのだった。
[内容]
第十三章 コレラと爆弾
第十四章 さらば青春
第十五章 塾をまもれ!
第十六章 家族の肖像
第十七章 最後の伝言
第十八章 龍馬! 登場
第十九章 女たち、手を組む
第二十章 松下村塾、復活
第二十一章 決行の日
第二十二章 奇兵隊と女台場
第二十三章 告白
第二十四章 初めての夢
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅香@新刊購入まで積読消化あと4冊⭐︎
28
「わしには分からぬ。長井も周布も高杉も国を思う気持ちは変わらぬ。なのになぜこれほど違う」長州藩主も分からない。この藩の、この国の行方。拠り所だった松陰先生が亡くなり、心をぎゅっと掴まれる場面が多かった。幕末は新撰組側からしか読んだことがなかったので私にとって新鮮。長州藩側からの目線でやっと様々な事情がつながった。ケンカの言い分は片方からではなく両方から聞かないと分からないもの。目的が違うとこうまで道が違ってくる。どれが正しいかなんて本当に決断するのは大変だったと思う。この国は一つにまとまるのか。次巻へ。2017/08/07
ichi
28
【図書館本】久坂玄瑞と文が結婚する所から話が始まり、寅兄は処刑され、塾は閉鎖。尊王攘夷派の長州藩士たちは京から追放されたまま。で第2巻は終了。正直な感想として、史実ばかりで主人公の文の出番はあまりなく、チョイ役みたいな印象。このままのTV化なのだろうから、やはりTVも期待薄だろう。私自身も観なくなってしまった。第3巻は歴史の流れからすれば面白くなるかな?と期待?2015/05/25
きよ
3
寅次郎が処刑されてもその志を継いだ久坂や晋作らが動き出した。八月十八日の政変で尊王攘夷に失敗するが、まだ諦めず、立ち上がる。そんな様子に一喜一憂させられる文と家族が哀れに思えてしまう。最後に新選組が登場し、、、次巻へ続く。2022/02/15
お粉夫人
2
寅次郎がどんどん過激になっていきます。そして塾生たちが様々な自分の家族たち、志はなんなのか翻弄されていきます。そして遂に…。 舞台は京へ。スラスラ読了です。寅次郎の最期はドラマもウルっときましたが文字でもウルっときました。2018/10/05
すー
2
吉田松陰の妹:文の生涯の物語2巻。一度は牢獄から出ることが出来た寅次郎(松陰)が老中暗殺を企てたとして幕府にお咎めをくらい斬首刑に。そして時代は幕末へと大きく揺れ動き、攘夷を掲げた松下村塾の元塾生と文の人生が翻弄されていく。って薩長同盟の手前辺りまでの物語です。私には寅次郎が幾ら頭脳明晰で「神の子」と言われいても、人としての生き方がヘタだなとしか思えない内容でした2018/07/26