内容説明
東小卓球部、後輩達の活躍と成長の軌跡。
「チームひとり」は、「チームあした」で純とチームを組んだ広海の物語。東小に転校してきて早速卓球部に入部した広海ですが、以前の小学校では、ふたごの大洋とチームを組み、取材を受けるほどに注目された存在でした。ところが、転校後、大洋から「広海と同じ部に入りたくない!」と告げられて、ひとり卓球部に入部することに。新たにキャプテンの純とチームを組みますが、大洋とは卓球スタイルがまったく違う純とのチームに、広海はなかなか実力が発揮できません。しかも、大滝コーチからは「オールラウンド型」になれと高いハードルを与えられ……。「やんちゃで元気」が代名詞の広海が初めてぶちあたった壁をどう乗り越えていくのか。
続く「チームあかり」は、「チームあした」で純と混合ダブルスを組み、卓球部入部を決意したミチルが、女子部のキャプテンとして活躍します。ぜんそくの発作で、張り切っていた市民大会を欠場したミチルですが、仲間たち全員の推薦で、女子部キャプテンに就任しました。そんな中、西小のキャプテン西沢美月から敵意ある挑戦を受けます。打倒西小を掲げ、練習に励む部員たち。部長として悩むミチルを、東小卓球部の先輩である大地、純、広海たちも支えていきます。キャプテンとしての自分の役割に気づいたミチルが、持ち前の観察力を発揮して臨む対西小戦。果たしてその結果は? カフェから始まった地元クラブチームの新たな展開にも注目です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さおり
71
中は、上より卓球の描写が増えた。もしかして上ではまず、それぞれのキャラを浸透させるという作戦やったんかな。まぁ、登場人物は少しずつ変わっていってるんだけど。「ゆっくり負ける」という大滝コーチの名言がすてき。小学生最後の大会でのミチルの作戦がすてき。上より中の方がより良かった。これは下が楽しみ。2017/02/06
七色一味
40
読破。東小の卓球部は、男子も女子もひとつの色じゃない 。その根底には「卓球が好き」という思いがある。だからこのチームは千変万化、様々な色を合わせ持っている。そしてどちらのキャプテンも、ひとり先頭 を突っ走ったりしない。前に立ち横に立ち後ろに立ち、引っ張ったり励ましたり押したり。そんな優しさもある物語なのだ。2016/02/07
2Tone
7
表紙のイメージから、大地等のその後の話かと思ったけど、あくまで、主人公は小学生。純は転校生でもあり、双子の弟の広海とのダブルス、女子は、ルリの妹で喘息のミチルと大地の妹の陽子。みんな悩んだり、時にはぶつかりあったり、ライバルの出現でやる気を出したり、それぞれがいい感じで成長してます。そこに、卒業生でもある先輩達も絡んで、次が楽しみな展開になってます。続きも早く読みたい内容です。 2018/07/25
とも
6
シリーズ二作め。大地、純に続いて広海とミチルというまた違ったタイプのキャプテンが登場して新鮮でした。毎回小学生とは思えないほど大人っぽいけどミチルは出来すぎなぐらいいい子。そして女の子は異性の先輩に憧れるよねぇ…とニヤニヤしちゃいました。地域のクラブチームの話も進んできて続きも楽しみです。2015/10/15
蕭白
5
いい出会いになりました。2023/12/21
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