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内容説明
奇病「モンモウ病」の原因究明のため、小山内桐人(おさない・きりひと)は犬神沢へとわけ入った。そこで彼が見たものとは? そして、彼を巻き込んだ陰謀とは!? とうとうモンモウ病に蝕まれ、容貌の変わった桐人は、異国を放浪し続ける……。一方、日本では竜ヶ浦(りゅうがうら)教授の野望が着々と進行していた! モンモウ病は、はたして伝染病なのか? 現代社会の病巣をするどくえぐる、衝撃のヒューマン・ドラマ! <手塚治虫漫画全集収録巻数>MT31『きりひと讃歌』第1巻収録 MT32『きりひと讃歌』第2巻収録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
175
ある医師の男。山奥で病に罹り、今はどこを彷徨っているのだろう。社会から拒絶された者の行方を私たちは知る由もない。現実と幻想、人間とは人生とはどうあるべきか、手塚治虫の物語から問いかけられている。新種の奇病に対して立ち向かう者。感染ルートはどこか、伝染なのか、それを拒む者もいる。名誉、強欲。いつの時代にも、解決に向かう道のりを素直に喜べない者がいる。逃げ隠れるべきなのか、真実に向かって走り続けるべきなのか。医師としての職務を全うする、そのためには生き延びなければいけない。その先に救いの光は見えるのだろうか。2024/05/17
ホームズ
11
手塚治虫の書く大人向けの漫画は怖い。凄いな~。桐人、たず、卜部、いずみの関係や謎の病気、展開は割と分かりやすかったりはしますが物語に引き込まれてしまいます。2010/03/01
emiko
4
今、コロナで揺れた世界だからこそ感染症の恐ろしさ、差別などはっきりと理解出来る。作者が生存されている時に、未来を予知できる漫画が存在していたことに驚かされる。何故こんな凄い本がかけるひとが、評価されなかったのか、不思議で仕方がない。今からでも遅くない。手塚治虫を深く知りたいと強く思う。 2023/04/06
ふろんた2.0
3
★★★2018/07/17
クロユリ
2
人間の業。特異な見た目が故に国々を巡る経験。人間の形得ずとも人間らしさは残るものだ。