内容説明
「いい人」には2種類ある。
単に人から嫌われたくないために「いい人」を演じる人は、ノイローゼ・うつ病などの心の病気にかかる。
この種の人は、一言でいえば「自分が折れて(我慢して、譲って)物事を解決するタイプ」だ。
だから、自身の人生の本当の諸問題を解決できない。このタイプの人の心は無理をする。
できないことをやろうとする。
生き方が非生産的だ。
自分の人生を生きていないからだ。
それに対して、人生の諸問題を解決できるタイプの「いい人」がいる。
その人は本来のその人らしく生きている。このタイプの人は、自分の授かった潜在的能力を発展させる能力がある。
ポテンシャルの高い人である。だから、生き方が生産的なのだ。
「非生産的」いい人にはなるな。
50年に及ぶ作家人生の総決算!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
dowalf
11
生きるエネルギーの使い方を間違うと、人は「非生産的」になってしまう。人に嫌われたくない気持ちや復讐心を動機に、間違った方向に努力し、活動的になり、それなのになぜか幸福感を得られず、どんどん精神をすり減らしていく…。この、「非生産的な人」の感じが自分に当てはまるところもあり、背筋が冷たくなってしまいました。著者によると、「非生産的」になってしまう無意識の動機を意識化し、自我に統合することで、軌道修正ができるそう。まずはよく自分と向き合う事が大切なようです。2015/10/18
roatsu
10
心理的健康を保持し自己実現して生きるため有用な示唆の数々が明快かつ直接的に示されている良書。本書の内容を基に自身、周囲、社会と顧みていくと気付くことは多い。これは実は当事者達が心理的健康を喪失しているがゆえに起きているのではないか、と思い当たる陰惨な事件や社会現象などの何と多いことか。人の心に毒を盛るToxic Peopleとつけこまれて人生を損なう非生産的いい人、という心理的健康を害した人間が増加し、またこの傾向に拍車をかける社会を後先考えず自ら進んで構築しつつあるのが今の日本の姿ではと感じてしまう。2016/01/09
nizimasu
4
キーワードは「ポジティブNO」と「ネガティブYES」である。前者は前向きに生産性を高められる人であり後者はその逆であることは言うまでもない。著者は日本人の特性として後者の「ネガティブYES」が長年続けてきた悩み相談をする人の共通項として底流に流れているとする。それはある種の日本人が共通する抱えた病といってもいいのかもしれない。そうした時代は閉塞感をもたらす訳でそこから一歩飛び出しましょうというのが趣旨だ。本書にはその答えはあるもののその手段は書かれていない。世界観を手に入れるのはその人次第ということらしい2016/02/17
ココアにんにく
3
帯の言葉から、日本と周辺各国との関連を考えながら読みました~あえてどの国がどのタイプか書きませんが…。人間関係と国の関係って似てる。親子関係や夫婦関係などの具体例が一見よく聞く話のようで、ゾッとする。毒を盛る人は特に避けたいです。誰も幸せにならない噂話など苦手なので今まで通り距離を置こう。客観的にすごい人なのに自己評価が極端に低い人の心理もわかった。難しい言葉も出てきましたが、色々なことを思い出しながら読みました。いい人を演じるとストレスが…身を持って。2016/12/30
Norimasa Ushitate
3
生産的に生きる重要性がよくわる。非生産的に生きる怖さもわかる。恨みや復讐の力を違う方向に、生産的に生きるようにする。2016/08/14
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