内容説明
この春で中学二年生になる田代有礼(たしろあれい)は、おかしな夢を見た。猿に「くるすの丘に、来い」と言われる夢だ。その直後に引っ越しが決まり、できたばかりの公立の小中一貫校「栗栖の丘学園」に通うこととなる。中学二年生にあたる八年生の生徒はたったの三人。うちひとりは、おそろしく数学ができ、とてつもなく馬鹿とうわさのQだった。関わりあいになりたくないと思った矢先、Qとともに異空間に閉じこめられる――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
114
好きなテーマの一冊。これ…面白いかも。主人公の中2の少年、アレイがある日、猿のお告げのような夢を見たことから始まるストーリー。「くるすの丘に、来い」って一体何状態からのまさかの古事記が絡む世界観。天ツ神から中学生たちに課せられた使命は黄泉ツ神の侵入を防ぐこと。なんだか万城目学さんの「鹿男あをによし」を思わせる好きなテーマでワクワク感が増してきた。ちょっと不可思議でちょっと怖さもあって、でもとにかく先へ先へと引っ張られるこの感覚、いいね。結構侮れない危険な状況、特殊能力を持つ4人から目が離せない。2巻へ。2025/02/20
takaC
101
これから見どころというところで1巻は終わってしまうとは…。続きが手元にないというのに…2017/03/02
mocha
86
富安陽子さんらしく、スピード感のあるファンタジー。天ツ神・黄泉ツ神などの日本の神話をベースとしながら「数学でダンジョン脱出」という仕組みがどうもしっくりこない。まだ物語を広げたばかりで、入り込めてないからかな。次巻に期待!2016/10/05
ぶんこ
64
面白かったです。 まるでRPGのよう。 大人が読んでも怖いので、低学年の児童、それも想像力が豊かで繊細な子にはトラウマになりそう。 私も一つ目の白い大きな柱の夢をみそうです。 アレイのような記憶力を持ってみたかったけど、それで怖い目にあうなら凡人のほうがいいかな。 7人のカンナギのうち4人と1匹?が判明。 後2人ははたして? 早く2巻を予約せねば。2015/11/01
さつき
56
新設の小中一貫校に通うことになった田代有礼。不思議な日本猿の夢を何度も見たり、3人しかいないクラスメイトも個性派ぞろい。どんな新生活が始まるのかと思ったら突然カクレドという幻の世界に迷い込んでしまう。誰もいない校舎の不気味さは臨場感いっぱいでした。ノンストップで次々起きる出来事にドキドキ!続きが楽しみです。2023/12/07
-
- 電子書籍
- 科学の倫理学
-
- 電子書籍
- 世界は終わっても生きるって楽しい 3 …
-
- 電子書籍
- テレビの国から
-
- 電子書籍
- 死にたがり少女と食人鬼さん: 2 co…
-
- 電子書籍
- キノの旅IX the Beautifu…