内容説明
かつて連続殺人犯に姉を無残に殺され、その犯人を長年追いかけ続けている女性刑事、音無レイカ。 ある日、殺された女子大生の首が、殺人犯以外の手によって持ち去られるという事件が起こった。姉が巻き込まれた「首狩り事件」の犯人と、つながりがあるのでは……と、レイカは疑いはじめる――。 “昼行灯”羽佐間警部、“美人すぎる女刑事”春日警部補、“死体アレルギー”宝福巡査といった、警視庁刑事部捜査零課の個性的な刑事たちとともに、レイカは意外な真相へと突き進んでいく。 待望のシリーズ完結篇!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
64
シリーズいよいよ完結。『首狩り事件』の決着。ごめんなさい、司さん疑っていました。イカレ科学者碇は独自の視点で犯人に。レイカさん、ちょっとうかつすぎるよ、その行動。大和くんは終始頑張ってましたね。まぁ、犯人はちょっと唐突でしたが、気持ちよく解決してよかった。レイカも自分の顔を取り戻す。でもあんま変わんないんじゃない?ちょっと可愛くなってデレたレイカもなかなか。さくっと楽しめました。メディアワークス文庫は基本3冊完結なのね。私はこのくらいのシリーズが好きです。2020/04/21
はつばあば
54
親か娘かわからんような美魔女が絶賛される現在・・。いやいやアカンとは言いませんが・・年と共に落ち着いたシワや白髪を含む床しさなどは何処に行ったのでしょう。?そうそう、表紙のレイカさんの笑顔で、ああやっぱりこれで完結かと。碇さんの1巻2巻と違う表情を見せて貰えたし、他の方の警察モノと違う、メディアワークスの警察モノも面白いってことがわかりました。2017/05/09
えみ
53
大切な人の言葉は時に何より自分の存在価値を認めてくれる。だから裏切るようなことはしてはいけないし、その言葉にどんな感情を抱いたとしても未来に向けて希望を持つ事が許される唯一無二のものなのだとそう思えてならない。殺害された姉は顔を奪われた…奪われた顔は妹が自らの顔を捨て、己に蘇らせた…ずっと一緒にいる為に。復讐に燃える美しき刑事・レイカと、個性的な刑事が集められた警視庁捜査零課の活躍が描かれたシリーズ最終巻。事件の犯人が遂に判明する!レイカの復讐の行方とその後の人生が気になって一気読み。想像以上に楽しめた!2022/10/26
はつばあば
44
再読。やっとレイカさんのお姉さんを殺した人が、羽佐間さんの部下の小梅さんを殺した犯人がわかりました・・9年もの間見つけられずにいた犯人の気持ちはどんなのだったでしょう。心苦しくなかったでしょうか。そういえばこの間岐阜の大学生達がホームレス狩りをしたとか。大学生にもなって犬畜生に劣る行為をするなんて・・。面白半分にしてはひど過ぎます。これから先、コロナによって経済も生活も今まで通りにはいかないでしょう。命を守って奮闘してくれる医者もおられるのですからパチンコ屋さんなどに行かずに自宅で自粛しましょう2020/04/26
momi
30
警視庁零課の個性派ぞろいの刑事たちと、姉を「首狩り事件」で失ったレイカが事件の真相を追うシリーズの完結編です!!今回は…9年前の首狩り事件の犯人逮捕と魔犬の二つのお話から構成されています!ラスト気持ちよく終わって良かったのですが、魔犬の話は可哀想でした…。魔犬と言われた彼は、ただ怖かっただけなのに…。小さかった頃の体験がそうさせてしまった…。彼は何も悪くないのに…本当に可哀想です!こう言うシリーズは続けて読んだ方がもっと楽しめるのかしら?と思ってしまいましたが、発売日に買いに走って読む楽しみもいいものです2015/08/31