出版社内容情報
陽平関で蜀軍に取り囲まれた曹操は窮地におちいるが、駆けつけた次男の曹彰に救われた。曹彰の登場によって逆に士気を高めた蜀軍は、魏軍を徹底的に追いつめていった。進退きわまった曹操は漢中撤退の時期を誤る。漢中平定にこぎつけた玄徳は漢中王を名乗り、諸将らを喜ばせた。これを黙視できない曹操は、呉の孫権に急接近する。
目次:
曹彰/鶏肋/魏軍敗走/漢中王/魏呉不可侵条約/烽火台/柩/南安のホウ徳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
13
人心に従って、漢中王になってほしいと孔明以下の懇願を、いったんは躊躇し、拒絶する劉備。そんな人物だからこそ、王になる資格がある。自ら位や名誉を求める者に碌な奴はいない。2024/03/23
わたー
10
★★★★☆苦節、数十年。ようやく劉備が漢中王という玉座に。随分と遠回りしていた気がする。感慨深い。2020/03/29
kuro
10
楊修・・・出る杭は打たれるって感じでですね。 「才は才に亡ぶ」・・・か。 関羽と龐徳の戦い。 これまた、龐徳の味方である于禁の嫉妬心?欲? から、戦況は不利な方へ変わっていきそう。 ・・・今の世でも、分からんではないな。 部下の手柄をわがもの顔にする上司って結構いる!?2011/12/04
しの
9
これからは、合言葉を「鶏肋」にしたいw2017/02/17
みゃーこ
7
「才は才にほろぶ」楊修の才能が鼻についた曹操は彼の首をはねてしまう。…ところでここへきて関羽がさらに落ち着いてきてかっこいいな~。大将の風格が出てきて神の域に達してきている。2012/12/03