内容説明
タイムスリップした先の1888年で、ケイティはトワイフォード公爵の孫娘ベアトリクスの従姉妹で、米国から来たキャサリンという女性になっていた。未来の知識を持つ自分なら、切り裂きジャックの凶行を阻止し得ると考えたケイティは、コリンやトビーと同じ名前を持ち風貌もそっくりの彼らの先祖たちとともに、事件の謎を探り始める。少女たちが辿り着く衝撃の真相とは?巨匠カーの孫娘が、魅力的な少女探偵を主人公に、綿密な時代考証で挑む傑作タイムトラベル・ミステリー!巨匠カーの孫娘、衝撃のデビュー作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
geshi
25
違う人が出てくる度に疑惑の対象があっちに行ったりこっちに行ったり定まらないのがサスペンスを盛り上げているのだが、簡単に移りすぎとツッコミ入れたくはなる。ケイティとトビーのツンからデレへの移行はベタだけど、定番の強み。ミステリーとしてはとってつけたような謎解きだが、事件が解決したと思ってからのタイムパラドックスを使った終盤のたたみかけ展開が面白かった。ドキドキワクワクさせてハッピーエンドまで一気に読ませるストーリーテリングの上手さが光る。2015/10/05
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
25
読みやすくて面白かったです! ヴィクトリア朝ロンドンの世界を堪能。 ミステリーと言うよりは、ロマンチックなタイムトラベルファンタジーかな。 ケイティとトビーの恋に注目して読んでいるうちに、切り裂きジャックの正体なんて誰でもいいや~と思えてきちゃったし…(笑)。 19 世紀のトビーが残した手紙が気になりますよね☆2015/08/28
まさむね
7
ジョン・ディクスン・カーの孫娘が書いた、現代の少女が切り裂きジャック事件当時にタイムスリップするSFミステリ。「あの事件の真相はこれだ」的な真相を推理する話ではないし、おじいさんの作風(不可能犯罪とか密室とか)をそのまま継いでるわけでもないので注意。事件の全貌を知っている状態でタイムスリップするので、周りと話がかみ合わなったり、現代に帰ると歴史が変わっている、などのネタもちゃんとあるので、細かい突っ込みは抜きにして、キャサリンの活躍を純粋に楽しめる。面白いよ。2015/08/11
やっす
4
切り裂きジャックの正体に関しては多少強引さを感じるものの、物語全体として見ればなかなか面白かったと思います。上巻は比較的スローテンポな展開だったので、少々まだるっこしく感じた部分も正直ありましたが、下巻では打って変わってスピーディに物語が展開するので、一気に読めました。カーの孫娘という事で、密室やオカルト趣味に彩られた本格ミステリを期待してしまう向きもあるかもしれませんが、それよりも祖父譲りと思われるストーリーテリングの上手さをこそ評価したい。現在書いている二作目がどういう作品になるのか気になるところ。2015/09/26
紀梨香
3
19世紀のロンドンの描写はおもしろかったけど(ダウントンアビーに関わっているだけあって)、色々はしょられていて残念な感じでした。ケイトに感情移入できなかったのが、イマイチのれなかった最大の原因かも。2016/07/01
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