内容説明
“何か、おかしい。ひょっとしたら”、最初に接した臨床医のその疑いが出発点に―。
デング熱、MERS、鳥インフルエンザ、人食いバクテリア…人類を襲う輸入感染症や新興・再興感染症。
本書は、いつなんどき遭遇するかもしれない70疾患に対峙するための最新プロファイル集。
医療関係者はもちろん、感染症対策に立ち向かう全てのプロフェッショナルの一助となる１冊。
◆プロファイルの特長
・病原体、致死率、感染力、感染経路、症状など、感染症の病原体を探索するための「生きた疫学情報」
・ヒトとの遭遇、日本で確認された症例の臨床経過も示し、「サインを見落とさない診断ポイント」解説
・確定診断後の適切な治療、的確な予防のために必要な「予防策の基本と日進月歩の治療法」
＜主な内容＞
焦点◆韓国で拡大したMERSのその後／デング熱は2度目が恐ろしい／エボラ熱襲来への備えは万全か
解説◆医療関係者のためのワクチンガイドライン／感染症法の類型で異なる行政措置の範囲
疾患◆デング熱／劇症型溶血性レンサ球菌感染症（人食いバクテリア）／チクングニア熱／ウエストナイル熱／ MERS（中東呼吸器症候群）／ SARS（重症急性呼吸器症候群）／SFTS（重症熱性血小板減少症候群）／ハンタウイルス肺症候群／麻疹／ラッサ熱／黄熱／狂犬病／鳥インフルエンザ（H5N1、H7N9）／多剤耐性アシネトバクター／多剤耐性緑膿菌感染症／炭疽／腸チフス／レジオネラ菌／つつが虫病／睡眠病／梅毒／ほか、全70疾患
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル （感想、本登録のみ）
30
２０１５年出版。７０の感染症について特徴などが書かれているので分かりやすい。2022/10/17
エリク
21
コロナ騒動もあり、感染症に興味を持ったので、読みました。 2015年に書かれたので、新型コロナは書いてありませんでしたが、ためになったと思います。2020/06/04
zoe
19
ウイルス、細菌、寄生虫などが原因による感染症を解説。都市部だろうが、砂漠だろうが、ネズミなどの動物や昆虫が媒介したり、人同士の濃厚接触などで感染していく。リスクレベルに応じた防具や水際対策など大事。マスクのフィットテストは、一度経験するのはおススメ。意外とサイドからスースー抜けてるんですよね。2020/02/01
GASHOW
3
世界がつながったことで、感染症のリスクが広がった。古代の侵略では病気という隠れた戦力があったという。ネズミとノミダニや蚊、吸虫などに運ばれる菌やウイルスは恐ろしい。デング熱は、旅行者が保菌者で蚊に刺されたことが原因だと言う。オリンピックには、感染症の潜伏期間の保菌者が来るだろうから、怖いね。民泊とかね。2018/08/14
