講談社文庫<br> 新装版 風の武士(下)

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講談社文庫
新装版 風の武士(下)

  • 著者名:司馬遼太郎【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 講談社(2015/09発売)
  • 夏を先取り!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/29)
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  • ISBN:9784062758901

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内容説明

公儀隠密を命じられた信吾は江戸から東海道を経て熊野の秘境へ向かう。安羅井国の財宝を独り占めしようとする紀州藩の隠密、幕府のお庭番が入り乱れるなか、信吾はついに安羅井国への道程(みちのり)を描いた丹生津姫(にぶつひめ)草紙を手に入れる。凄惨な血闘の果てにたどり着いた地で信吾が見たものは? 司馬伝奇長編の傑作!

目次

新選組
拾う神
襲撃
幻影の城
早川夷軒
源聖寺坂
大坂蔵屋敷
薬師堂
脱出
変身
隠し国へ
大和路
国栖ノ国
月の峰
猟師小屋
高力伝次郎
変心
殺陣
岩室
安羅井国
野猿
浦島
頭上の敵
月の出の浜
年譜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

91
伊賀忍者の末裔の柘植慎吾、公儀隠密、紀州藩隠密、そこに絡む女性など多彩な人物が登場するロード小説、冒険小説、剣豪小説の面白さで惹きつけます。なんといっても柘植慎吾の人柄が魅力的です。裏表がなく明るく快活。剣の腕は凄いのに簡単に敵にだまされる。女性にやさしいけれど浮気者。人間味あふれる主人公です。安羅井国の謎は、司馬遼太郎さんの小説のテーマである"日本とは何か""日本人とは何か"の一端に触れるもので、司馬さんの一つの仮説を示しているようにも思えるもので、単なる武士小説を超えた面白さがありました。2023/07/01

みゆ

75
下巻でも、居合と忍びの技で勇ましく敵方に切り込んでいきますが、簡単に罠に嵌ったり裏切られたりとお間抜けな展開が続きます(笑)でも持ち前のポジティブさで難局を乗り切り、合間には女ともよろしくやってしまう。愛すべきキャラですね(笑)御大・司馬遼太郎の初期のエンタメ忍者小説、楽しめました('∇^d)☆!!2023/09/11

びす男

62
未知の国を訪ねる冒険に巻き込まれた柘植信吾。頭は切れなくても腕はたつ。まごころがある。魅力たっぷりな主人公とともに歩んでいるうちに、自然とページも進んでいた。もうちょっと読んでいたかった、と思わせる読後感も素晴らしい。2016/07/29

ポチ

53
司馬さん昭和35年37才の時の作品。こんな伝奇小説(冒険小説風)も書いていたんですね。エンタメ作品として楽しめました。2022/11/13

たいぱぱ

53
間抜けで、いい加減で、女好きで、でも腕は確かで真っ直ぐな柘植信吾のキャラがこの物語の大きな核でした。色んな女性に手を出しても、最後は丸く収まるズルい奴。でも憎めない。新選組がチラりと登場しても、大政奉還があっても、やはり全く幕末感はありませんでした。それどころかコナン・ドイルの『失われた世界』を思い起こさせる不思議な作品でした。2019/03/19

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