講談社文庫<br> メディアの支配者(上)

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講談社文庫
メディアの支配者(上)

  • 著者名:中川一徳【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 講談社(2015/09発売)
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  • ISBN:9784062763837

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内容説明

講談社ノンフィクション賞 新潮ドキュメント賞 ダブル受賞。メディアの帝王といわれたフジサンケイグループの議長・鹿内信隆。フジテレビを日本一のキイ局に育て上げ、息子の春雄を後継者にした後に引退を表明。鹿内家の支配は完璧に見えた。しかし、春雄の急死、それに伴う娘婿・宏明の議長就任――グループ内部は静かに揺れ始める。そしてクーデターが起きたのだ!(講談社文庫)

目次

プロローグ
第1章 彫刻の森 鹿内信隆のつくった王国
ロックフェラーとヘンリー・ムーア
美術品を使った錬金術
情報の総合商社
告知されなかったガン
信隆最後の「手紙」
「財団法人彫刻の森美術館」
信隆と妻・英子
『ニューヨーク・タイムズ』の死亡記事
グループ葬と「偲ぶ会」
第2章 クーデター 鹿内宏明 解任
謀議
「スリーハンドレッドクラブ」の序列
解任決議
「これはいったいどういうことなんだ」
「自浄作用」
解任後の攻防戦
グループにもぐりこんだ鹿内家の親族
帝国ホテルに籠城
陸軍中野学校出身秘書
クーデター派の別働隊
「血判状」
株主総会の波乱
「一九分の五」
ムシの知らせ
京王プラザホテルの「作戦室」
勝負どころ
真の首謀者
キャスティング・ボート
宏明の後見人
金丸、竹下の思惑
動かなかった瀬島龍三
直接対決
泥沼の抗争を避ける
二種類の招集通知
第3章 抗争 日枝久の勝利
司馬遼太郎の祝辞
「ハイジャッカー」
「すべて手を引け」
日本美術協会の再建
「佐藤宏明」の血脈
瀬島龍三と皇室
クーデターの余韻
中山素平の調停
信隆の胸像
さじを投げた財界長老
三越事件とフジサンケイ
最終結論
脱税はあったのか
英子未亡人
第4章 梟雄 鹿内信隆のメディア支配[前]
存在しない「社史」
鹿内写真館
信隆の実父
陸軍主計将校
怪物・水野成夫
天性のアジテーター
満州と信隆
国策会社
公職追放と戦後財界
財界の守護神
GHQ内部の対立
反共の闘士
財界暗黙の序列
謎の「日本電子工業」
まことしやかにホラを吹ける人
日経連
「満州ゴロ」の巣窟に
「ニッポン放送」誕生
放送免許を取れ!
不可解な自殺
ラジオの黄金期
聴取率至上主義
テレビへの進出
大卒一期生・日枝久の入社
新聞経営の栄枯盛衰
国有地払い下げ
莫大な収益を生んだサンケイビル
水野成夫の転落
数十億円の累積損失
財界の秘密組織
(下巻に続く)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@the_booby

49
鹿内vs日枝で展開するフジサンケイグループ内でのクーデター。こういう内幕ものは傍から見れば面白いしわね。何故にそんなに嫌われたかは徐々に明らかになっていくのだろうけど鹿内宏明氏は身内からも狙われて哀れにも思えるほど。久しぶりに頼近美津子さんのお名前も出てきて懐かしいし、ライブドア堀江貴文氏に狙われたフジテレビもなんだか遠い昔のよう。奢れるもの久しからずか…と下巻へ突入。2018/05/22

姉勤

38
度重なる不祥事によりフジサンケイグループ会長の座から降りざるを得なかった日枝自身も、自社の不祥事を契機に成り上がった。そのクーデターの顛末から、その対象たる鹿内一族の先代、鹿内信隆が一代でメディアを勃興させ、その権勢を誇る様になったのか。それは戦前からの連綿たる政官の思惑と人脈により絡め取られたアウトレイジの世界。善悪、清濁など関係ない現実の力の奪い合い。個人的に戦前戦後のライジングしていく信隆の人生が面白く。十代の純なメンタル、また義侠を重んじる人間ならば、肯定できる様なものは何もない世界が描かれる。2025/07/27

Shoji

31
鹿内宏明がフジサンケイ帝国に君臨し、グループを牛耳るまでのヒトスリーと、日枝久によるクーデターで鹿内家が没落するまでのノンフィクション。日枝久のクーデターには明確な大義名分がないのだ。「グループ全体を鹿内が私物化している」のがクーデターの理由のようだが、日枝久もまた極悪非道。びっくりしたのは、昭和時代の(悪徳っぽい)代議士、産経新聞OBの司馬遼太郎までもがクーデターに参加していたこと。また、当時の経済界の悪い奴らも同じ並びで出てきたことだ。下巻へ進みたいがどうも腰が重い。2025/04/03

キタ

26
2024年に世間を騒がした、フジテレビ問題がなぜ起こったのか、その根本原因を知りたく、久しぶりに読み直しました。昔読んだのであんまり覚えて無かったけど再読して正に温故知新だなぁと思いましたよ。筆頭株主でもない鹿内家を追い出したのが、今話題の日枝会長。それが今のSNSでいろんなことが晒されて隠せない時代なので今度は時代から追い出されるだろうなぁ。できたら、ホリエモンの買収問題の件をノンフィクションで出版してくれないかなぁ。後、この上下巻をぜひNetflixでドラマ化してもらいたいよなぁ。 2025/03/08

ばんだねいっぺい

23
ホリエモンの名前が出てきて、そこからは、自社で放映のドラマさながらのクーデター劇の内幕が明かされる。最中、こういう司馬遼太郎さんの姿もあったのだと注目した。瀬島さんの姿も。2025/11/23

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