講談社文庫<br> 新装版 箱根の坂(上)

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講談社文庫
新装版 箱根の坂(上)

  • 著者名:司馬遼太郎【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 講談社(2015/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062748018

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内容説明

応仁ノ乱で荒れる京都、室町幕府の官吏、伊勢氏一門の末席に、伊勢新九郎、後の北条早雲がいた。家伝の鞍作りに明け暮れる、毒にも薬にもならぬ人間で生涯をことなく送るのが望み、と考えていた。だが、妹分の美しい娘、千萱(ちがや)の出現が、彼の今までの生き方を激変させる契機となり覇者への道を歩み出した。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

125
舞台は京都。荒木兵庫ら百姓の二人が京都へ連れた女の兄が、のちの早雲。早雲の伊勢家は将軍家の申次役で、早雲は将軍の弟の義視の申次役だったが、さして力はもたず。応仁の乱の東軍の大将に担がれたために、逃げ出す義視。その後の早雲は浪人のように京で暮らしていたが、妹が今川家が生んだ今川家の跡継ぎ6歳の時に後見人になるよう頼まれたために、荒木兵庫ら3人の百姓をともに駿河へ。上巻の印象が強烈なのは、骨皮道賢。応仁の乱は大名が起こしたとはいえ、民は飢えていても将軍、大名、僧やらは風流だとくれば世間は荒んでいたのだろう。2016/03/08

遥かなる想い

116
北条早雲の話。あまり他の小説家がとりあげていない人物をうまく司馬視点で現代に甦らせてくれている。司馬が描くと、戦国の武将たちは何と魅力的ななのだろう。2010/07/31

むーちゃん

108
いよいよ駿河へ。やっと動き出す。詳しい感想は 中、下巻にて。2020/09/28

優希

77
応仁の乱の時代背景がよくわかります。北条早雲の若き頃が語られていました。生涯を家伝の道で歩もうとしていたのが意外です。妹・千萱を奉公に出したことで、早雲の生き方に変化のきっかけが訪れたと言えますね。覇者への道へと歩み始める人生の始まりです。2018/11/25

やま

57
関東に五代にわたって覇を唱えた後北条氏の初代・伊勢新九郎の物語です。時は、応仁元年(1467)。「北条早雲」の名で広く知られているが、存命中には「伊勢」の姓を名乗っていた。物語は、京都の山深き田原荘から山中小次郎らが、幕府官僚である伊勢伊勢守貞親(さだちか)の娘であるが、田原荘で育った血の透けるような白い膚をもち、眉目がたぐいなく美しく成長した千萱(ちがや)を連れて、京都の第八代将軍足利義政の弟・義視(よしみ)の所に住まいする千萱の兄・伊勢新九郎のもとへと向かうところから始まります。2024/07/03

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