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内容説明
櫻井よしこ氏、推薦! 「中国の実相は日本人の想像を絶する。その真実の姿を、本書を通して知ってほしい。」著者の北村稔氏は、こう語る。中国共産党がたどった社会主義革命への道は、目標とは全く異なる社会を出現させた点において、大悲劇であった――。本書は、清朝末期から現代に至るまでの中国の歴史を俯瞰しつつ、中国共産党がいかにして誕生し、いかにして国民党に勝利して政治権力を掌握したのか、そして今日の混乱に至った真因を解き明かしたものである。中国との向き合い方が喫緊の課題となっている今、日本人必読の書と言えよう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mitz
3
清朝末期から現代に至るまでの中国の歴史。中国共産党の誕生と政治権力掌握の背景が解き明かされている。もちろん、戦前の日本や列強各国との関わりにも触れられており、読み応えあり。日本の隣国であり、今や世界経済の中心にまで成長した中国の実態を知る事は、すなわち世界の未来を考える事に繋がる。読み進めながら、自分があまりに中国に関する知識を持っていなかった事を痛感することとなった。近現代史のみならず、過去に遡って歴史を学びたいという意欲が湧いたと同時に、日々の報道でも中国の動静にこれまで以上に意識を向けたいと感じた。2015/09/21
イケタク
2
評価⭐︎⭐︎⭐︎ 一党独裁で自由もない中国を何故賞賛し贔屓にする馬鹿が日本には多数いるのか不思議だが、この本を読むとその謎は益々深まる。 毛沢東と言う政策音痴の権力者が数千万と言う自国民を死に追いやりそれでも権力のために無謀な政策を続けた事は世界史を通じても残酷で悲惨な事と言える。 この国の成り立ちから仕組みを見るととても協調できる国ではないことが痛感する。2015/09/05
チョビ
0
結構難しい!歴史の教科書に出てくる人物が多いからか、今まで学んできたことがいかに薄っぺらなことかを再認識。本当に難しい。読み、ページをめくったらあっという間に違うドラマが湧き出てきて、前のmページのことなど忘却の彼方へ…。そして、10年ほど前の本がほぼ書き直しなく、現状でも十分な本というところに、中国の実情をよく分析した本なんだろうな、と思うし、変にマルクス主義に浸らなかったのがよかったのかも、という著者のご自分に対する分析。この本を信じていいかもしれないと思った一冊。2015/11/15