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内容説明
二〇世紀後半から現代に至るまでの大事件には、多く宗教の影がある。そのため、世間はこぞって宗教への関心の必要性を説く。でも、本当にそうか? 人の関心には向き不向きがあるだろう。宗教は必要な人には必要だが、そうでない人は無理に知らなくてもかまわないのだ。宗教に関心を持ちきれなかった著者による知的宗教遍歴から、道徳、死の恐怖との向き合い方まで、「宗教にぴんと来ない人」のための、宗教入門でない宗教本!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみあき
74
宗教と関係あったりなかったりする薀蓄、トリビア、業界ネタが陸続と並ぶ、実に著者らしいエッセイ本。母親を名乗る二人の女に対し、両方で赤ん坊を引っ張らせて、痛がる赤ん坊から手を離した方を真の母親と裁定した、という大岡政談の元ネタが、旧約聖書のソロモン王の逸話だとか。近代を憎み「超人」思想を唱えたニーチェは、実際、文筆家なぞに価値を認めない前近代に生まれていたら、世にも無残な生を送っただろうとか。自著の『退屈論』の受けが芳しくなく、國分功一郎の『暇と退屈の倫理学』が売れてるのに毒づいたり(『退屈論』はいい本)。2026/04/22
サッカーどうでもいい・寺
68
面白かった。以下雑感。私はかつて僧侶の知人がおり、親密であった頃は私も「仏縁がある」等と言われその気にもなり、仏教書をあれこれ読んだ。しかし近頃その僧侶ともめっきり疎遠になるに連れ、仏教にも余り感心しなくなってきた。呉智英と宮崎哲弥の対談本も、宮崎の話は訳が解らなかった(私が無知なだけだが)。島田裕巳『ブッダは実在しない』を読んで痛快になった。何の事はない、私の仏縁の正体は単なる人間関係であった。めきめきと宗教心が失せてきている私には、この本は頷く事しきりであった。ラスト近くの立川談志の言葉が好きだなぁ。2016/02/11
harass
50
著者の宗教遍歴や文学の宗教についてのエッセイ。んまあ雑学のような細い知識を楽しめれば。日本の小説などでキリスト教の考えが当たり前のように受け入れられていることは確かにと感じる。日本人は潜在的にキリスト教徒でないかという指摘になるほどと。新書らしい軽く読める本。いくつか興味を持つ本を知ることができるのでよく読む作家だ。著者のファンであれば。2016/02/29
ichiro-k
31
結論はあとがき。本文では、著者の「自己愛」が強すぎる内容でウンザリ。2016/05/25
パブロ
20
そうか、小谷野敦の本って、その思考の流れをそのまま吐き出しているんだ! いや〜、グダグダとおしゃべりが続き(それが私にはとても面白いんだけど)、最後に「オレはケツの穴までさらけ出したよ。で、お前はどうよ」と突きつけられる。えっ、私? もちろん関心がありますよ、宗教。文学にしろ、哲学にしろ、西洋は必ず基盤としてキリスト教があるし、日本人なら色即是空も標準装備してないとね。でも、聖書を読んでも人を惹きつける吸引力が分からない私にとって、この本の突き放しっぷりは清々しい。私も「最後までじたばた」するしかないか。2016/06/02
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