内容説明
弱っていた水藤深矢の体は、次第に回復し始めていた。だがそれと同時に、彼は精神的な不安定さを見せるようになる。一方、矢代純の体にも異変が起きていた。時折かすむ目、長い間忘れていた気温に対する人間的な感覚。そんなとき、彼らが住む町で子供が行方不明になる事件が起きる。消えた子供たちの間に広まっていた妙な噂。彼らはある文章をお告げとして信じていた。『願いがあるならば、階段を上れ』この事件に《モノ》が関係しているのではないかと疑った純たちは、真相を追って動き始める。第12回電撃小説大賞《金賞》受賞作シリーズ第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
3
【読メ登録以前読了作品】 内容（「BOOK」データベースより） 弱っていた水藤深矢の体は、次第に回復し始めていた。だがそれと同時に、彼は精神的な不安定さを見せるようになる。一方、矢代純の体にも異変が起きていた。時折かすむ目、長い間忘れていた気温に対する人間的な感覚。そんなとき、彼らが住む町で子供が行方不明になる事件が起きる。消えた子供たちの間に広まっていた妙な噂。彼らはある文章をお告げとして信じていた。『願いがあるならば、階段を上れ』この事件に《モノ》が関係しているのではないかと疑った純たちは、真相を追2008/01/01
ソラ
2
【整理・再読】2021/07/23
アーサー・エリス
0
スケールの大きい戦いだった過去作と比べると舞台は小さな町に限定され、黒幕も「モノ」1体とバトル分は少なめ。その分主役のキメラ三人、そして今回のゲストである勇輝たちの心理描写に重点が置かれている印象を受けた。精神のバランスを崩しつつある水藤、様々な思いを抱えて奔走する小学生組など、やはり今回もキャラクターの内面の描写が秀逸。残すは最終巻だが、全く結末が予想できない。楽しみ。2014/11/23
彼方
0
2巻は割とすっきりしたラストでしたが今回は中々切ないラストですね…それほど暗くはありませんけど。今回は水藤、純が精神的、肉体的に不安定になりはじめた時、町で子供が行方不明に…子供達の間では願いに関するお告げが広がっていて…、モノが関係しているのではと思った純達は真相を探り始めます。蠱毒の水藤への影響が大きく話に関わってますが戸塚さんや綾佳の前向きな存在がありがたい。にしても紙の染みだけで水藤の仕業ではと疑うにはもう少し何かほしかったと思いましたが…。次巻で完結ですがキメラ達の運命はどうなるのか、期待です。2014/07/21
■■■（伏せ字）
0
最終巻にまとめて感想書いとこうとしたけど項目がなかったでござる。著者のキャラ愛が伝わってきて丁寧に書かれたシリーズという印象でした。霊とか出るけどホラーではなくファンタジーな感じです。ラストも順当なところに落ち着いてきれいに完結してすっきり。2014/01/19
