内容説明
「―― 泣くものか。泣けば負けだ。負けはならぬ。決して、負けてはならぬ」信長の姪であり、お市の方の娘である浅井の三女・江。 生まれは北近江、育ちは伊勢、母とともに越前へおもむき、知多大野へ十二歳で嫁ぐ――幼い頃から転変の人生を歩み、二度の落城をくぐり抜け、三人の夫に嫁して、ついには徳川将軍の御台所に上りつめた、強く誇り高い娘。信長・秀吉・家康ら、乱国の世を駆け抜けた英雄と出会い、その生き様を見届けた江姫の、波乱と激動の生涯を描く物語。上・中・下の全三冊で堂々刊行!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れもん
2
大河ドラマの江姫とはまた違った物語。とても読みやすく、登場人物が身近に感じられるのはライトノベルならでは、だろうか。冒頭の江と茶々とのやりとりがとても印象的。とても豊かすぎる感情を持った江姫はこのあとどのような人生を過ごしていくのだろうか。2011/04/27
Stella
1
江の波乱万丈な人生幕開け。小説だからか、会戦シーンが数行で終了しても不満にならない。2011/12/19
こんこん
1
あらためて、波瀾万丈。にしても、視点をどこにおくか、何に重きをおくかでいろいろと変わって見えるエピソードには違いなく。2011/05/09
こうま
1
★☆☆☆☆2011/05/04
deltazulu
1
浅井長政の三女・江の波乱に満ちた物語の上巻。幼い頃の江は、好奇心旺盛で、まっすぐで、勇ましさも、可愛い。美しき母と姉たちに見守られてすくすく育ちながら、信長にも気に入られていくところとか、とてもよかった。でも、大好きな伯父を、大好きな母を亡くして、初恋の人との結婚もまた戦乱によって引き裂かれて、十二歳だというのにこんなに波乱があるとは……続きが気になる。2011/04/26