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内容説明
悟りを開いたブッダは、鹿野苑にて穏やかに教えを説き始めた。まずはじめは野生の鹿に。次にそれをひそかに聞いていた苦行僧に――。そんなブッダの前に、ダイバダッタの異父兄弟であるアナンダがあらわれたが、彼は悪魔の化身たるヘビの精霊に魅入られ、ブッダを倒すべく操られていた! はたして、彼の心から悪魔を追い出し、正しい道に導くことはできるのか!? 巨匠が描くシリーズ第5巻。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT295~296『ブッダ』第9~10巻収録 <初出掲載>1972年9月号~1978年7月号 希望の友/1978年8月号~1979年12月号 少年ワールド/1980年7月号~1983年12月号 コミックトム連載
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
62
ブッダの生まれてから亡くなるまでのお話、その⑤悟りを開きブッダ(目ざめた人)と名乗り始めたシッダールタ。だからと言うべきか、この巻のメインはブッダの言葉や行いに心を動かされる人々のお話という感じ。なかでもアナンダ(ダイバダッタの異父兄弟)のお話は、アナンダのどうしようもないほどの悪人ぶりがリータと出会って変化していくところがすごくいい。さてそして…三人のカッサパのうち一人はブッダの弟子になったけど、あとの二人がどうなるのか…そしてワニに襲われたリータがどうなるのか…すごく気になるところ。2016/04/13
yomineko@猫と共に生きる
55
これはもう漫画ではありません✨芸術作品です!仏陀(悟りを拓いた人の意)が鹿に教えを説く。静かに聴く鹿たち。仏陀にはとうとう後光が差す様になり、次々と奇跡を起こす。2021/12/15
こうすけ
12
ブッダの人生も後半生に差し掛かり、ほかのキャラクターの人生が語られる。ちょっと物足りない気もするが、悟ってしまったのだから仕方ない。葛藤するブッダが好きだった。この先どうなるか。2023/03/02
ホームズ
8
ブッダと5人のもと仲間たちとの話、ルリ王子との出会い、アナンダの物語、アンダナと悪魔の話、カッサバの入信どの話もいいですね(笑)アンダナがブッダによってどう変わっていくのか凄く気になってしまった(笑)ブッダの説法の中に登場する鹿の話や牛の話もいいです(笑)2011/06/14
もくもく
4
鹿野苑での初転法輪が描かれます。説法の内容を表現するのはさすがに難しかったのか、獣たちが静かに説法を聴く様子でそれが素晴らしい内容であることを示しつつ、シッダルタは五比丘の命を救ったりして、彼らの心を掴みます。マンガのタイトルが、「ブッダ」なので、ついつい単純にシッダルタ=ブッダが主人公なのだ思っていましたが、ルリ王子、アナンダ、リータ、カッサパと、魅力的なキャラたちが次々と登場して、どうやら手塚は、「ブッダを巡る人々の群像劇」として、この長編マンガを描いていたらしいと今頃になって気づきました。2019/06/17