内容説明
これまで関係者全員が口を固く閉ざしてきた飛田新地の真実の姿を、元遊郭経営者の著者が赤裸々に明かし、各方面で話題となった『飛田で生きる』の待望の第2弾。前作では、飛田の仕組みや料亭経営のノウハウなどが描かれたが、今回は店で働く「飛田の子」たちの心模様を丹念につづった人間ドキュメント。彼女たちは、どんな気持ちで玄関の上がり框に座り、どんな気持ちで男たちに接しているのか。知られざる想いを圧倒的なリアリティで描き出す! 最後の色街に咲き乱れる五人の女たちの想いとは……。●カナ(29):助産師を目指す勤務歴二年のベテラン ●ナオ(27):元「青春通り」勤務の純和風人妻 ●アユ(24):一日十五万円稼ぐスーパースター ●メグ(21):巨乳萌え系コスプレ専門学校生 ●リナ(22):究極のセックスを求める出稼ぎ女子大生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
343
【遊廓部・関連図書】杉坂さんの作品は『飛田で生きる』に次いで2作目。今回は文字通り、彼のお店で働いた子たちの人間模様。水商売ならずとも、どこの職場でもありそうな。お金に対する執着、女の子同士の小競り合い…。最近は飛田の様子も変わってきているようだけど、個人的には街並みは残して欲しいな。2018/09/08
mitei
284
実際に飛田で働く女性を元経営者の著者の経験に基づき書かれた一冊。いろんな人いるなぁと言うのが思った所。2016/10/07
まさきち
57
飛田新地も元経営者によるドキュメンタリー。そこで働く女の子達の事情や人間関係、更には”料亭”を切り盛りしていく中での心配事や心配りなど軽妙なタッチで描かれていて非常に楽しめました。あの風景をもう一度目にしてみたい、そんな気持ちも湧き立たせてくれた一冊です。2018/09/19
ちさと
32
「飛田で生きる」の続編。前作の経営者目線の本を読んでからがおすすめ。女の子の独白調になると途端にドラマチックで胡散臭さを嗅ぎとってしまうので。2019/10/24
mio217
31
飛田新地の元遊廓経営者が執筆本の第二弾目。今回は働く女の子にスポットを当てた内容。本当に興味深く、面白くて一気読み。究極のエッチを追求する美女、一日に十五万も稼ぐスーパーエースの女、バイの女。そこにはリアルな、人間の生と性が渦巻く。著者の飛田遊郭への愛情がとても感じられる一冊。私は女性として、遊郭の存在を有りか無しかで考えると、思う事はたくさんあるけども「有り」なのかなあと、考える。世の中、綺麗事だけではいかないから。。。ただ、飛田の女の子達は、普通に幸せに暮らして欲しいと思う。2016/09/19
-
- 電子書籍
- 花に問え 中公文庫