内容説明
一世紀前の〈大崩壊〉により、世界中の地域や時代はばらばらになった。そんな混沌とした世界を把握すべく、地図の作成は地理や歴史・科学・魔法を包含する重要な学問になっていた。そして今、誘拐された著名な地図作成家の叔父の行方を追って、ひとりの少女がガラスの地図を手掛かりに驚くべき冒険の旅に出る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あゆみ
21
★★★★★ 陸続きでも場所によって時代が違い、何千年または何万年も離れた時代が隣接するような、不思議な世界を舞台にした物語。紙の地図だけでなく、息を吹きかけることで現れる布地図、水を一滴垂らすだけで現れる粘土地図、マッチの火をかざして現れる金属地図、光を当てて現れるガラス地図など、様々な地図が登場する設定は興味深い!2016/04/20
miri
17
大崩壊と呼ばれる、地球上の各地域の時代が異なってしまうという設定。時代が切り貼りされて、再定着するという設定は今までに読んだことがなかったので新鮮。まさに、物語の中でしか有り得ない。そして、地図というガジェットも面白い。紙だけでなく、ガラスや布、土、水にも情報を移して、読み取ることができる。上巻は、そうした世界観の説明にページが割かれていて、冗長で、なかなか読み進められなかった。2019/06/10
つぶあん派
10
過去と未来、様々な時代が混ざり合った地球。場所によってはなんと3つの時代が融合したところもあるという混乱ぶり。凄い世界観です。そして、「地図」というガジェットも単なる地図ではない。なんと、天気が記されている地図、地形が記されている地図、人が記されている地図、建造物が記されている地図と様々な地図があるのだ!紙だけでなく布、土、ガラスもある。時代が混ざり合った世界には謎の化物もいて…?そんな世界で伯父を誘拐されたソフィアが、手がかりを手に旅立ちます。上巻はまださわりという感じ。下巻に続く。2016/01/14
ユキタ
5
図書館。今までに読んだことのない新しいタイプの世界が舞台の活劇。上巻で役者がそろい、下巻にむけて物語は一気に動きだすんだろうな。下巻を読むのが楽しみ!2016/02/18
しのぶ
4
予想以上におもしろそうな世界観。地図って好き。しかもガラスの地図だなんて! だがしかし、さくっと読了後、なんとなーくそんな予感がして先に下巻の「訳者あとがき」をパラ見したところ、これもまた3部作の1作目であることが判明。ああ完結してから読みはじめればよかった…。2015/11/24