- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
福岡伸一氏推薦! 生命は大きく変わらないように絶えず小さく変わっている。生態系という動的平衡は大激変から回復できるのか。物言わぬ生きものたちが問う「復興とは何か」。2011年3月11日に東北を襲った巨大津波は、生き残った動植物の生息地をも激変させた。死滅するカエルの卵、真夏に枯れゆく木々、姿を消した絶滅危惧種のトンボたち……。しかし津波の影響がかつてない規模になったのは、人間による隙間のない土地利用が原因だった。「復興」の名のもと、急速に進む土木事業は、本当に東北の「豊かな自然」を回復できるのか。震災直後から生きものたちの消息を追って東北全域を奔走した著者が問う「真の復興とは」。(ブルーバックス・2012年4月刊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アクビちゃん@新潮部😻
57
【東日本大震災 あの日を忘れないイベント参加中・図書館】巨大津波は、人や家屋ばかりではなく、当然 動植物も襲われました。塩害により、枯れていく木々や死滅するカエルなどの卵たち。驚いて何度も見比べたのは根浜海岸の震災前と後の写真。地震と津波の影響による地盤沈下で500mに渡って長く続いていた砂州が消えているのです!人間が、「この程度なら大丈夫」と、開発が重ねられた結果、その上に家屋が建ち、人が住んだ結果、津波による影響が深刻に。物質的な豊かさだけではない、真の復興を願います。2018/03/13
さつき
48
東日本大震災で津波がきた地域の環境の変化、生き物の状況がとてもわかりやすく書かれています。津波によってある種類の生き物の数が減り絶滅が懸念されるようになるのは、津波以前に開発のため、その生息地が分断されていたことの影響が大きい。震災後の復興のために行われる様々な工事の手続きが「被災地への配慮」により省かれたことで環境アセスメントが行われない。など意外に感じることが多かったです。この本は2012年に出版されていますが、その後の状況も気になります。2017/02/24
kaizen@名古屋de朝活読書会
40
#説明歌 塩害と動植物の絶滅と復旧事業外来種とも2017/09/13
てんちゃん
34
自然災害による生態系の変化は自然の再生能力で復興することができる。でも、人の開発の手が入ったとき、自然の復興は大きく妨げられる。防潮堤によって豊かな生態系を築く湿原や砂浜は失われる。この本が出版されたものは2012年。震災から8年たった今、被災した東北の沿岸部の生態系はどうなっているのか知りたい。2019/03/09
みねたか@
26
宮城を拠点とする写真家。震災後、出張先から帰り着いた街の無残な光景に呆然とする。以来1年余,海岸,砂浜,湿地,水田跡などで丹念に生き物の姿を記録するという貴重な仕事。東北地方の海岸線がこれほど生物多様性に満ちていたことを初めて知った。林を枯らし蛙やトンボの生息に甚大なダメージを与えた塩害、回復したかに見える自然も実際は外来種により様変わりした。津波以前に開発による池や湿地の孤立化が被害を大きくしたという。自然保護は小手先ではうまくいかないのだなと改めて認識した。2019/05/23
-
- 電子書籍
- 母の支配から自由になりたい
-
- 和書
- 微分積分 コア講義