内容説明
神風特攻隊の先駆けとなった若者たち
レイテ島沖で米空母に体当りをし、若い命を閉じた神風特別攻撃隊敷島隊の五人の若者たちは、何を思い、いかに生きようとしたのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
34
◎何回か読んでいますが、その度に心に残る一冊です。出撃する隊員たちが何を考えていたのか類推することは難しいですが、それでも考えさせられます。終章も重いものがありました。2023/02/01
金吾
26
◎特攻を実施する側の懊悩と命じる側の意識の差が非常に印象に残ります。特に改竄してでも責任から回避する上級者たちを見ると戦争に負けた理由は物量だけではないだろうと思います。最終章がまた胸をうちました。2022/04/04
かおりんご
24
やっと読んだ。上巻を読んでから4年も経ってしまったよ。私が知っている関行男像と、こちらは違っていた。残されたお母さんのことを思うとやるせない気持ちになる。特攻隊という戦法を選ぶ前に、どうして戦争終結に向けて動かなかったのだろうと、後世の理論で考えてしまう。人はコマじゃない。この歴史を繰り返さないようにするのが、今を生きる者の務めじゃなかろうか。2020/03/29
hiyu
10
自分が生を受ける随分前のことであるから、想像するしかできないのだが、上巻とするとまた違った感覚が下巻にあった。関の母の心情を思うと、やるせない以上の言葉にならない気持ちにならざるを得なかった。この変わり身は一体何なのか。2020/12/23
馨
5
結末をわかってはいるものの、最後になるにつれて、往かないで!と心の中で思ってしまいました。関大尉、生きていたら90代になられているぐらいでしょうが、お会いしてみたかったです。2012/08/20