内容説明
神風特攻隊の先駆けとなった若者たち
レイテ島沖で米空母に体当りをし、若い命を閉じた神風特別攻撃隊敷島隊の五人の若者たちは、何を思い、いかに生きようとしたのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
40
歴史。敷島隊のメンバーがどのようにして集められたのかが、物語形式で書かれている。話があっちこっちに飛ぶので、誰の話だったのかが分かりづらくて残念。下巻は全員が集まっての特攻へと話が進んでいくようだから、続きを入手せねば。海軍で横行していた修正が恐ろしい。修正で死んだ人は多くいたんだろうな。志半ばで、仲間に殺されるなんてやりきれない。2016/04/16
金吾
32
◎敷島隊のメンバーの人生を詳細にかいています。始めて読んだときは関大尉以外名前も知らなかったので、一人一人を通じて当時の世相を考えさせられました。また理不尽とも言える体罰は違和感があります。2023/02/01
金吾
27
◎何度か読んでいる好きな作品です。関大尉を始めとした敷島隊の搭乗員の生涯を追った話です。若者の純粋さと国家を体現した上司たちの歪さを感じます。目的のないもしくは理解していないしごきは陰惨なものだと感じました。2022/04/04
馨
7
私の地元のお隣の市出身の関大尉の生涯ということでほしくてほしくてたまらなかった本です。終戦の日近くになりやっと本屋さんで売っていました。関大尉の青春(中学)時代のエピソードが案外ウブでちょっとクスっと笑ってしまいました。シャイで硬派な方だったんでしょうね。2012/08/15
兵衛介
5
この著者の戦争ものに外れはないです。ノンフィクションとはかくあるべし。緻密な調査に頭が下がります。最初の特攻で散った五人の若者の短い生涯を丹念に追っている。戦前戦中の若い日本人が凄く身近に感じた。2010/02/15