内容説明
上州の水呑百姓の家に生まれた藤吉は、下男奉公先で米作りや馬の世話、雑用など何でもこなす毎日を送っていた。そんな彼には、いつか農民の身分から脱し、侍になるという大それた夢があった。生まれ持った運と知恵を味方に、藤吉は立派な武士へと出世できるのか!? 身分の壁にぶつかりながらも、孤軍奮闘する若者の成長を描いた、痛快時代小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
106
出世侍1巻。上州の水呑百姓藤吉さんの望みは侍、侍になる目的のため、永穂家で骨身を惜しまず働き、勉強し、努力し、運もみ方に付け中間から、若党から中小姓迄出世しましたよ、楽しく気持ちよく読めますね。 2016/09/28
美月0217
29
あれよあれよの出世話♪農民の藤吉がなんと武士になっていく♪2巻も読まなくちゃ~♪2016/06/07
はにこ
27
一介の農民から武士になり出世を望む男の話。あれよあれよという間に江戸に出て来て武士に取り立てられる。上手いように活躍して評価されすぎる都合の良さなんだけど、話の内容は面白かった。藤吉が今後どこまで出世するのか楽しみ。2021/03/11
ツン
13
この作家の作品を読んで、意外と江戸時代も身分を変わることができたのだなと知りました。2020/10/15
あちこ
12
農民の藤吉が侍を目指して奮闘する立身出世もの。1巻だけで農民(下男)→中間→若党→中小姓と、驚異的スピードで出世していってびっくり。二本差しには既になったものの、次なるを目指してまだまだ邁進中。目端が利いて努力家で性格もよく、読んでいて嫌味はないけどアクもない。なんというかすべてが予定調和な感じで、でもそういうのが気持ちいい。若殿がいい子すぎる!2018/03/22