小学館文庫<br> ジュリエットの卵〔文庫版〕(2)

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小学館文庫
ジュリエットの卵〔文庫版〕(2)

  • 著者名:吉野朔実【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 小学館(2015/07発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784091913920

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内容説明

螢(ほたる)のアパートの隣人は同じ大学の彫刻科の下田游一、愛犬・日の丸と暮らす心優しい男だ。螢はミナト以外の他人に初めて惹かれるが、游一には胸に秘めた女性がいた。一方、螢とミナトの恋は母の知るところとなり、ミナトは金沢に連れ戻されてしまう。残された螢はミナトへの想いを振りきって、人生を変えることを決心する。そして螢は学校をやめ、プロのモデルとなり、髪を切った…。吉野朔実が紡ぐスウィートでビターな愛の物語、第2巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たな吉

7
男の人が見ている女の人と見られている女の人の実態とは、かなりな隔たりがあると、しみじみ思う。【クロッキー帳の女しかり、蛍しかり】2014/11/12

菊蔵

7
台詞やシーンがとても芝居がかっていて漫画というより映画を観ているよう。芝居がかってある意味リアリティがない気もするがそこがまた心地良い。吉野さん特有の一筋縄ではいかない世界。繊細な線に酔う。2011/09/17

ちぇしゃ

5
吉野朔実は母と娘の関係をありとあらゆる残酷な形で描いてますが、この作品もそのうちの一つだと思います。家族機能不全とよく言われるけど、機能不全なのが常態で、ほころびつつもそれをなんとか社会的な生活をしていくために無理のない状態に整えながら「なんとかやっていく」か共依存する。それ以外の道はないのかと高校生ながら悶々と考えたのを思い出しましたw2014/11/08

コリエル

4
金沢という故郷と決別し、切れるといえば水から必ず反対されるという髪を切ることを決めたことで、水とも距離を開けることを決心する蛍。下田と過ごすことでどんどん強くなっていく蛍とは対照的に、その幼児性を捨てることのかなわない水は、蛍への執着からも解き放たれない。この2巻の段階ではそれぞれが別個の人間なのだと独立してやっていく未来もあるように思わせるが、やがて終わりがやってくる。2018/05/22

ちゃいみー

3
古本屋さんで絵が綺麗だったので購入。読みながら家族への依存と自立ということを考えてた。ミナトの偏狭さ、父親かと思った。他県の大学に出ようと決めたときの自分の気持ちと人生を変えようとする螢の気持ちを少しだけ重ねて読んだ。別に近親相姦とかそんな深刻な事情はうちにはない、ちょっと親が過保護な家庭というだけ。孤独を2人で分かち合いながらも、相手がどこかに行ってしまいはしないかものすごい不安にいつも脅かされてたんだろうな。螢と下田さんのやりとりがとっても好き。とくにクリスマスは良かった。針は怖いよ〜2014/05/01

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