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内容説明
中学三年の春、空(あける)の父は再婚した。義妹となった橡子(しょうこ)は、その美貌と、けっして制服を着ないという点で際立った少女であった…「橡(つるばみ)」ほか稀代のストーリーテラーが贈る極上短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごま
8
読友さんのレビューに惹かれて。初の吉野さん作品。頭の良い方なのだろうなぁ。私には難しいお話だった。足りないの知性か経験か想像力か。もう少し歳を重ねたら、また読んでみよう。2017/03/29
還暦院erk
7
全巻大人買いして爆読中。第8話:ベタ黒の背景の中に沈丁花一枝、「花はまるで剣のようにふたりの間に横たわっていた」が印象的。第9話:すぐそこにある未来かも知れないガクブル。第10話:珠子さんの花嫁衣装と花束が凄くキレイ…だがお話はスラップスティック!第11話:薔薇の庭の少女の美しさ。おさげ髪の後れ毛すら魅力的…だが山本君への仕打ちは最低だ。吉野作品には時々、ピュアに見せかけたボーっと生きてる残酷無頓着美少女が出てくるね。第12話:出だしがいっちゃん好き!第13話:「こんな夜だったな」←わああ(怖)!2019/04/28
茂吉
6
個人的には全5巻中で一番好きな巻。『月の桂』は、六部殺しの民話と物書きの業と、仲原の清滝に対する愛憎が渾然としていて、そのくせ冴え冴えとすること月光の如し。生物学的に殺した本人が、記憶という観点では「清滝」を殺せないどころかその逆になっているのが残酷。2010/07/19
コリエル
5
つるばみが昔からダントツで好き。かぎりなく近くにあって、結局触れ合うことなく兄妹の関係へと行き着く切なさよ。2016/04/06
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4
キレキレな短編集2017/12/18