内容説明
幼くして死に別れた母のことをもっと知りたい――レブルはその一心で、亡き母の思い出の場所だったという、デイヴンポート・ホールを訪れた。屋敷の主の伯爵ヒューは、若くて長身の見目麗しい男性。彼は、兄夫婦が遺した姪の世話にほとほと手を焼いているらしく、冷淡と言うほかないような態度で少女に接していた。周囲から疎まれ、意固地に心を閉ざす幼い少女の姿に、レブルは天涯孤独だった昔の自分を重ね合わせた。そして衝動的に、1週間屋敷にとどまると申し出るが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
13
孤児だったけれど、愛情深い里親大家族のおかげで自立した女性となったオーストラリア人女性が、やはり孤児だった母の面影を探してイギリスのお屋敷を訪れると、そこにはやはり孤児の女の子と彼女に手を焼いている伯爵様がいて…というようなお話です。イギリス政府が大戦後孤児を強制的にオーストラリアに送っていた、というあっけにとられるような話があってちょっとググってみたら、事実でさらにビックリ。さわやかなだけでなく、非常に学ぶことも多いおはなしでした。おもしろかった!2015/07/17
N
3
かるく楽しもうと読みましたが、想像以上にステキで印象に残る言葉がありました。展開は王道です。最後のここぞというところでヒーローが出てきて心を奪っていきました。笑 「すんだことはすんだこと 大切なのは、これからどうするか 明日はこれから先の人生の第一日目」 前向きになれるステキな捉え方だと思いました。2016/09/09
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