内容説明
母親の再婚によってアラブ石油王の娘となったダニエルは、義父のハッサンから実の娘のようにかわいがられて育った。義父の一族はハッサンとダニエルの母の結婚を認めておらず、将来、巨万の富を継ぐ娘の身を案じた義父は、自分の甥ジョルダンを結婚相手に決めた、と彼女に告げる。親の決めた見ず知らずの男性と結婚なんてできないわ!ダニエルは猛反発し、縁談はどうにか断れたものの、ハッサンに頼み込まれて代わりに一族を訪れることになった。誇り高い砂漠の男ジョルダンが怒りをたぎらせていると知らずに。
*本書は、初版ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
26
う〜ん、残念ながらわたしには合わなかった。もともとシークものは好みじゃないし。キャサリン&フィリップの兄妹がどこまでやるんだろうと半ば呆れながらとりあえず読了。最後のジョルダンの告白はよかった。よくよく思い出すとヒーローなのにジョルダンの登場場面って少ないんじゃないかと思うんですが。ヒロインのダニエルが女性として成長していく物語?2017/03/03
たまきら
18
王子様系のお話は苦手なのについ。案の定うへえ。石油王の継娘と、甥っ子のよく言えば見合い、悪く言えばもうレイプ同然の結婚にうへえ。とはいえ、西洋の見方で私たちを評価しないで、という中東の文化への視線はなかなかですねえ。お話の最期のオチには「おいおい」。1982年初版、21世紀ではありえないでしょこんな男子。2017/07/25
菫子
16
(原題 Daughter of Hassan) まずクールな(原題そのままの)タイトルが好き。それからヒーローの登場シーンの描写がゾクゾクして好きです。シーク・ロマンス小説の醍醐味は恐ろしげで独裁的で無慈悲で傲慢なヒーローが(半ば犯罪的に強引にヒロインを手に入れて)ラストで人間らしい弱みをみせる所だと思うのですが、この作品はその描写が秀逸で私の中ではシーク・ベスト3に入る作品です。けれど、最近の世界情勢のせいか、このゾッとする感覚をファンタジーとして楽しむことが出来なくなってきたような気がしています。2017/12/05
ひまわり
9
ハーレ30周年の再販本持ってるけど黄ばんできたので買い換えに。なんだろうね~なんでか再読率高いんだ、この本。2015/08/25
きき
1
ヒーロー可愛い。ベタだけど好きなお話です2015/09/25