内容説明
近衛中佐・新城直衛は捕縛に現れた騎兵中隊を瞬時に無力化し、直ちに聯隊に復帰。賊徒より皇宮を奪還し陛下の御宸襟を安んじ奉るべく、〈近衛嚮導聨隊選抜龍挺隊〉を編成、宮城突入を下命した。市街全域を叛乱軍が制圧し、五将家の策謀が蠢くなか、新城は自らの手で血路を拓く! 皇都動乱、遂に決着!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hnzwd
43
英雄誕生。。怪物誕生か。帝国の属国となることを企む勢力との内乱を制した新庄。超一流の戦略家だけに、これから先に起こることも読めているはずなのに、、あえて英雄的振る舞いをする、っていうのが魔王っぽい(「主人公らしい。」などという無礼な感想だったので修正しました。)。文庫化で追加されたエピソードがいずれも帝国との戦争以後というのも興味深かったです。新作は、、期待してもいいんでしょうか。続きを読みたい。。2015/06/01
鐵太郎
17
新書版にやっと追いつき、これで終幕か。新書版で読んだときあれほどインパクトがあった内親王慶子殿下が、(個人的に)意外にたいしたことなかったのが驚き(笑)。それよりP184からの清香と実仁の口論の方が衝撃的か。おまけの「猫のいない海」は前巻のおまけよりちょっと後の時代になるのかな? ホーンブロワーの「決戦!バルト海」のボムケッチによる砲撃シーンを思いださせる展開が面白い。参考文献「欧州戦争 英仏海峡戦史」ってなんだろう?昭和3年と書かれているのに2008という数字があるし。2015/05/27
ぺぱごじら
17
本編はノベルスで読了済。交戦の様子や、あれだけ巻き込まれることを嫌がっていた『同期』が、各々の理由で、各々のやり方で血をたぎらせていく描写が凄い。追加の短篇は前巻からの続きになるわけね。最後の最後まで新城は新城、ということか(笑)。2015-812015/05/24
オイコラ
11
帝国との決着はついてないわけで、予測される大攻勢にどう反撃し押し返すのか、気にはなるが。守原、佐脇、蓮乃といった因縁浅からぬ人物とはあらかた決着がついて、麗子出生の秘密に今更新城が悩むとは思えないし、あとはカミンスキィくらい?それで作者も興味を失ったんじゃないかと思ってみたり。でも以下続刊てあるから書く気がないわけじゃないのか?2015/09/01
ちゅった
9
うわぁ〜そう来ますか。皇都での動乱が丸枝の行動もさることながら、佐脇の狂乱ぶりは怖かったな。英雄になった新城は一体どこへ行くのだろうか。10巻はいつになる?新城とユーリアが、短編で意外な出方をしていて驚いたわww2015/06/08